第1四半期の自衛隊機緊急発進が大幅減少
2024年度第1四半期の自衛隊機の緊急発進回数が前年同期比で大幅に減少した。また同じ期間、緊急発進は合計159回にとどまり、そのうち中国機が約66%、ロシア機が約33%を占めている。
防衛省によると、2024年4月1日から6月30日までの間に記録された緊急発進は159回と、前年の同期間の238回から大きく減少した。この減少は、中国機に対する緊急発進が105回から50回減少し、ロシア機に対しても20回の減少が見られるなど、各国機に対する対応の変化が明確である。
緊急発進実施回数の地域差が顕著で、北部航空方面隊、中部航空方面隊、西部航空方面隊、南西航空方面隊の4つの航空隊の中でも、特に南西航空方面隊が最も多い82回を記録した。この地域的な違いは、地政学的な緊張が高い地域において、軍事的活動が顕著であったことを反映している。
関連記事
留任した小泉進次郎防衛相は、年内の安全保障関連3文書改定へ「1年目以上の速度と強度で」取り組むと表明。核や原子力潜水艦を含む議論、沖縄の基地負担軽減にも言及した
統合幕僚監部は9月14日、津軽・対馬海峡や奄美大島沖で確認したロシア艦艇3件、中国艦艇1件の動向を公表した。中露の情報収集艦を含む活動が日本周辺で相次ぎ、海洋進出の常態化が改めて浮き彫りとなった
航空自衛隊は2026年度の4〜8月、ロシア軍機や中国軍機に対応して347回の緊急発進を実施した。中国機への対応は累計215回で全体の約62%。ロシア機も8月に48回へと増加し、沖縄のF-15トラブルは現場負担を浮き彫りにした
那覇空港で航空自衛隊F-15の緊急着陸と主脚損傷が3週間内に相次ぎ、民間便にも影響が広がった。南西地域の防空任務を支える那覇基地では、高いスクランブル負荷と機体整備・再発防止が課題となっている
小泉防衛相は原子力潜水艦について、「選択肢を排除せず検討する」と表明した。長時間の潜航や高速航行といった利点がある一方、静粛性、法制度、世論などの重い課題も残る