中国 政府の住宅市場救済策不発:3000億元の支援計画が目標の8%に満たず
中国共産党が打ち出した住宅市場の救済策が、目標の8%にも満たない実績に終わり、市場に与える影響が限定的であることが明らかになった。3千億元(約6兆3千億円、1元=約21円)の再貸付計画に対し、わずか247億元の融資が実施されたことで、政府と市場の間の期待と実際の成果に、大きな隔たりが存在している。
この支援策は、中央銀行である中国人民銀行と国有銀行に対して、保障性住宅向けの再融資を行うよう指示し、地方政府には市場に売れ残った新築住宅の購入を支援するよう命じる内容を含んでいる。これらの住宅はその後、社会住宅として賃貸される予定である。
金融時報によると、中国人民銀行の最新データからは、この計画のもとでの融資が247億元に留まっていると報じられている。ゴールドマン・サックスの中国経済専門家、王立勝氏は、「中国の政策実施には常に大きな困難が伴う」と指摘しており、不動産価格に関する銀行、地方政府、関連機関間の合意形成が難しいとされている。
関連記事
景気低迷が続くなか、例年なら夏の旅行シーズンを迎えている各地で、観光業者から「観光客が少ない」「観光地が閑散としている」との声が相次ぐ
高級ブランド大手エルメスのアクセル・デュマ執行会長は、消費動向を判断する指標として豚肉価格に注目していると明らかにした。豚の生体価格は約10年ぶりの低水準に落ち込み、養豚企業の赤字も拡大している
中共は、海外信託への資産移転、運用益、清算益を課税対象とする新ルールを発表。税率は20%で、過去の未納分も90日以内の申告を求める。香港の保険商品にも課税が広がると指摘
中国の自動車市場で、合弁・外資系ブランドのシェアが2026年6月に24.5%まで低下した。中国系ブランドは上半期に71.8%を占め、日米独メーカーは販売が大幅に減少。EV転換の遅れや海外サプライヤー依存が背景にある
フォーチュン中国500強で国有企業の支配力が一段と拡大。不動産大手は順位急落・脱落が相次ぎ、中国経済の構造転換とAI偏重戦略の実態が浮かぶ