2024年10月13日、アリゾナ州プレスコット・バレーで支持者を前に演説する共和党大統領候補ドナルド・トランプ前大統領(John Fredricks/The Epoch Times)

トランプ氏 選挙に勝った場合に特定のワクチンを禁止する可能性を否定せず

元大統領ドナルド・トランプは最近のインタビューで、次の選挙に勝った場合、いくつかのワクチンを禁止する可能性を否定しなかった。

 

ワクチンの禁止が選択肢になるかどうか尋ねられた際、トランプは「そうですね、私は彼(ロバート・F・ケネディ・ジュニア)と話をし、他の人とも話をして、決定を下すつもりです」とNBCに語った。

 

ケネディー氏についてトランプ氏は「彼は非常に才能があり、強い意見を持っている」と述べ、ケネディ氏が勝利すれば「彼は政権で重要な役割を果たすだろう」と付け加えた。

 

ケネディ氏はアメリカのワクチン承認プロセスに対して批判を行い、1986年の法律に基づいて製造業者が多くの訴訟から免責されていることに懸念を表明している。

 

ケネディ氏は2023年にエポックTVの「アメリカン・ソート・リーダーズ」で次のように語った。「医者たちは基本的に、これらの技術が奇跡的なものであると教えられている。これらは何百万、何千万、さらには何億もの命を救ってきたと言われているが、それを裏付ける科学的根拠は存在しない。それを支持する科学は全く存在しない。これらのワクチンのほとんど、すべてではないが、ほとんどが、予防しているよりも多くの怪我や死亡を引き起こしているという事実や仮定を支持する科学はたくさんある」

 

子どもの健康防衛団体(Children’s Health Defense)は、アメリカで利用可能な一部のワクチンに対しても反対の立場を取っている。

 

アメリカ合衆国疾病予防管理センター(CDC)は、アメリカ食品医薬品局(FDA)によって承認されたワクチンの接種スケジュールを策定しており、これらのワクチンが対象とする病気の発症を防ぎ、何百万もの命を救ったと報告している。

 

ケネディ氏は、選挙キャンペーンを中止してトランプを支持するまで、独立した大統領候補者だった。ケネディ氏がトランプ政権の第二期においてどのような役割を果たすのかはまだ明らかではない。

 

トランプの政権移行チームの共同議長であるハワード・ルトニック氏は、ケネディ氏のワクチンに関する見解についての懸念を尋ねられた際、次のように述べた。

「彼(ケネディ)はこう言っています。もし私にデータを提供してくれれば、私が求めているのはそのデータだけで、それを使って安全でないことを示すつもりです」

またルトニック氏は「もし製品責任が取り下げられれば、企業はこれらのワクチンを市場から撤去するでしょう。これが彼(ケネディ)の主張です」と述べた。

 

ケネディ氏は11月4日の声明で、「私は慢性疾患の流行を終わらせるために最も効果的な立場にいたい」と語った。

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