低炭水化物で糖尿病を管理! 薬に頼らない新たな可能性
2023年10月22日に『The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism(臨床内分泌学・代謝学誌)』に掲載された新しい研究によると、低炭水化物ダイエットを実践した2型糖尿病患者で、インスリンの生成量が2倍に増加し、薬を必要としない可能性が示されました。
2型糖尿病は、インスリンを生成する膵臓のベータ細胞が効果的に働かなくなることで発生します。インスリンは血糖値を調整するために必要ですが、生成量が不足すると血糖値が上昇し、さまざまな2型糖尿病関連の疾患を引き起こします。
従来の2型糖尿病治療薬は、ベータ細胞の即時的なインスリン分泌を改善する効果が証明されていません。研究者たちは、抗高血糖薬で治療しても、ベータ細胞の機能は通常低下し続けると指摘しています。
関連記事
初めての心不全・脳卒中の影に、実は99%以上が共通の4つの兆候を抱えていた――最新研究が示した「見逃しやすい危険信号」と、予防のために今すぐ見直すべき生活習慣をわかりやすく解説します。
苦味は消化を刺激し、胃酸・胆汁の分泌を高めて代謝をサポートします。GLP-1などのホルモンにも働きかけ、血糖の安定や食欲抑制にも効果が期待されます。腸内環境の改善にも有用とされる注目の習慣です。
デンマークの研究で、低炭水化物・高タンパク質食を続けた人は、体重が大きく減らなくても血中脂質が改善し、肝臓脂肪が減少しました。糖質制限が代謝を健やかに保つ可能性が示されました。
人気の糖尿病薬チルゼパチドに思わぬ落とし穴。視力を脅かす眼疾患リスクが2倍に?最新研究が示す意外な事実と注意点を解説します。
朝食を遅くとると糖尿病リスクが高まり、夕食を遅くとると脳卒中リスクが上昇。研究が明らかにした食事時間と病気の深い関係を解説します。