2025年3月2日、イギリスのロンドンで開催されたサミットの際に、ウクライナのゼレンスキー大統領、イギリスのスターマー首相、フランスのマクロン大統領が会談を行った。 (Justin Tallis-WPA Pool/Getty Images)

イギリス首相 ウクライナ全面支援 4270億円の融資とロシア圧力強化の新計画

イギリスのキア・スターマー首相は3月2日、ウクライナ和平に向けた新たな計画を発表し、アメリカと連携を重視しながら、ウクライナ支援とロシアへの経済的圧力強化を強調した。新計画には、ウクライナの防衛能力を強化し、永続的な和平を保証するための「有志連合」の設立が含まれている。

スターマー首相は、ウクライナに対する軍事支援の継続とロシアへの経済的圧力の強化を表明した。具体的には、凍結されたロシア資産からの利益を担保に、22億6千万ポンド(約4270億円)の融資をウクライナに提供し、さらに16億ポンド(約3031億)の輸出金融を活用して、5千基以上の防空ミサイルの購入をウクライナが行うよう支援する。これらのミサイルは北アイルランドのベルファストで製造され、イギリスの防衛産業の雇用創出にも貢献する。

スターマー首相は、ウクライナの主権と安全が保障されるような、永続的な和平の必要性を訴えた。そして、和平合意が成立した場合、将来の侵略を阻止するために、ウクライナ自身の防衛能力を向上させ、和平を保証するための「有志連合」を設立する意向を示した。

▶ 続きを読む
関連記事
英国のスターマー首相は、首相と労働党党首を辞任する意向を表明した。地方選での大敗や党内の不満を受け、労働党は新党首選びに入る
トランプ氏は最近、自身のSNS「トゥルースソーシャル」への投稿で「キア・スターマー氏は英国首相を辞任するだろう」と述べた。そのうえで、「彼は極めて重要な二つの問題、すなわち移民政策とエネルギー政策で大きく失敗した。(北海油田の開発を進めるべきだ)」と批判した
英スターマー首相をめぐり、労働党内で辞任や退任時期の明示を求める声が拡大している。英メディアは、クーパー外相ら閣僚も退任を促したと報じた
トランプ氏が年内のトルコ・中国訪問を電撃表明。カタールから贈られた新大統領専用機を背に、世界の勢力図を揺るがす「大国外交」への野心を語った。9月の習近平氏訪米を控え、次なる一手は何か
欧州議会は6月16日、国境を越えた弾圧に対抗するための決議を採択。中共による海外での監視活動に焦点を当てている