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キャベツで花粉対策! のどの腫れを和らげる養生レシピ

春も深まり湿気が増してくると、体にこもる熱が上がりやすくなります。特に花粉に敏感な方や、のどの違和感、乾燥、痛みを感じやすい方にとってはつらい季節です。こうした不調をやわらげるには、体の熱を鎮めて湿を取り、肺を潤し、肝の気を巡らせることが大切です。

そんなときに旬を迎えるのが、甘くてみずみずしいキャベツです。見た目にも涼しげな白いキャベツは、五行で「金」に属し、「肺」に対応する食材とされています。肺を潤しながら、熱を鎮めて咳をやわらげる働きがあり、香り高く食欲を促すセロリと組み合わせることで、さらに肝の巡りを助け、湿気を取り除き胃腸も整える理想的な食材ペアになります。
 

<主菜:キャベツと豚肉の梅風味炒め>

材料(2人分)

  • キャベツ 250g
  • セロリ 30g
  • 豚肩ロース薄切り肉 150g
  • 梅干し 1個
  • レモンの皮(すりおろし) 少量
  • 醤油・みりん 各小さじ1
  • おろし生姜 ひとつまみ
  • ごま油 少量
  • 白ごま 適量

作り方

  1. キャベツは手で食べやすい大きさにちぎり、セロリは3〜4cmの長さに切ります。
  2. キャベツとセロリをさっと下ゆでし、ザルにあげて水気をよく切っておきます。
  3. フライパンにごま油を熱し、豚肉を炒めて色が変わったら、つぶした梅干しとおろし生姜を加え、香りが立つまで炒めます。
  4. 下ゆでしたキャベツとセロリを加え、全体を手早く炒め合わせます。
  5. 醤油とみりんを加えて味を調えたら、火を止め、仕上げにレモンの皮と白ごまをふりかけて完成です。

養生ポイント

セロリ:肝の熱を鎮めて血圧を整え、湿気を取り除いて神経を落ち着かせます。肺の熱を冷ます作用もあります。
 

レモンの皮+梅干し:気の巡りを整えて肝の働きをゆるめ、咳やのどの不快感をやわらげます。
 

豚肉+キャベツ:脾と腎の働きを助け、肺を潤し便通を整えます。体の中の余分な熱を取り除き、胃腸をやさしく養います。

※セロリは体を冷やす性質があるため、胃腸が弱く冷えやすい方は量を調整してください。

 

<副菜:セロリと豆腐の塩昆布あえ>

材料(2人分)

  • セロリ(さっとゆでる)…50g
  • 絹ごし豆腐(さいの目切り)…100g
  • 塩昆布…5g
  • ごま油…小さじ1/2
  • 白ごま…適量

作り方

  • すべての材料を和えて、冷蔵庫で少し冷やして味をなじませます。

養生ポイント

豆腐:肺を潤し、体にこもった熱を鎮めながら、脾胃の働きを整えます。

塩昆布:腎を補い、肝を養い、水分代謝を助ける作用があります。

セロリ:ほてりや湿気を整えます。

湿気が気になる季節にぴったりの、さっぱりとした一品です。

 

<スープ:生姜香るキャベツとセロリ葉の味噌たまごスープ>

材料(2人分)

  • キャベツ(千切り) 100g
  • セロリの葉(みじん切り) 少量
  • 卵 1個(溶いておく)
  • 味噌 大さじ1弱
  • おろし生姜 小さじ1/4
  • 水 400ml

作り方

  1. キャベツと生姜を水で煮て、柔らかくなったら火を弱めます。
  2. 味噌を溶き入れ、溶き卵を回し入れてふんわりと仕上げます。
  3. 最後にセロリの葉を散らして、完成です。

養生ポイント

キャベツ:肺を潤し、咳をやわらげる作用があります。

セロリの葉:肝にこもった熱を鎮め、のぼせやイライラを整えます。

:気血を補い、のどの粘膜を守ります。体が疲れているときにもやさしく作用します。

生姜:胃腸を温め、体にたまった湿気や寒気を追い出します。花粉症によるのどのかゆみや腫れ、乾燥の改善にも役立ち、冷えやすく胃腸が弱い方にもおすすめです。
 

まとめ

このセットは、体にこもった熱を鎮めて肺を潤すキャベツを主役に、肝の熱を冷まし、余分な湿気を取り除くセロリを組み合わせた、バランスの取れた養生メニューです。のどの乾きや咳、花粉症、ストレスによる口臭、不眠など、湿熱による不調が気になる方におすすめです。毎日の食卓に取り入れやすく、無理なく続けられる実用的な薬膳料理です。