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「面倒ごと」との上手な付き合い方:心を軽くする5つのヒント

頭の中にあるアイデアが、思い描いた通りに現実の世界でうまく実現しないと感じたことはありませんか?または、完璧に立てたはずの計画が、始める前にすでに崩れてしまったことはありませんか?

私はよくそう感じます。その理由に気づくまでに何年もかかり、健康的な形で受け入れられるようになるまでには、さらに長い時間が必要でした。

現実の世界が思ったよりも雑然としていて、イライラするのは「面倒ごと」が原因なのです。面倒ごととは、煩わしさ、迷惑、苦労、不便などが一つにまとまったものです。

たとえば、夕食を作ろうとして、必要な材料を一つ買い忘れていたことに気づき、スーパーに走らなければならない時。オンラインで請求書を支払おうとして、クレジットカードが期限切れだった時。友人との夕食を予定したのに、その日になって子どもが病気になってしまった時。

正直なところ、面倒ごとはあちこちにあふれており、人生に対してすっかり冷めた気持ちになることもあります。何をしてもうまくいかないような気がしてしまうのです。

私は、面倒ごとを人生から排除するために、ありとあらゆることを試しましたが、結局どこにでも面倒ごとはあると気づきました。

面倒ごとにどう対処するか

面倒ごとへの最善の対処法は、それと共に生きること、つまり人生の一部として受け入れることです。口で言うほど簡単ではないかもしれませんが、以下のようなコツをお伝えします。

1. 期待値を下げる

私が偶然見つけた育児のアドバイスの中で最も役立ったのは、「基準は保ちつつ、期待値を下げる」というものです。子どもはかけがえのない存在であり、時には大きな喜びを与えてくれます。しかし、彼らに小さな大人のように振る舞うことを期待してしまうと、子育てはとても大変に感じられます。この知恵は、人生のあらゆる面に当てはまります。何事もうまくいくと期待していると、少しのトラブルでも大きな損失のように感じます。しかし、ある程度の面倒ごとがあることを前提にしておけば、逆に物事がスムーズに進んだときの喜びが大きくなるかもしれません。

2. 生活に余裕を持たせる

私はせっかちな性格なので、スケジュールに余裕がないと特にイライラしてしまいます。しかも、そのタイトなスケジュールの多くは自分で作ったものなのです。生活に余裕がなければ、些細な面倒ごとがすべての計画を脅かすことになります。バッファ(余裕)を設けないのは、「すべてが完璧に進むこと」を期待しているのと同じです。それは現実的ではなく、常に現実と戦うことになります。

3. スピードよりも進歩を重視する

私は元々、物事を速くこなしたいタイプなので、一日の質を「どれだけ早くタスクをこなしたか」や「どれだけの活動をしたか」で測ってしまいがちです。しかし、ストップウォッチで計るような生活では、人間らしい普通の行動さえも「邪魔なこと」として扱われてしまいます。たとえば、子どもが自分の作ったものを見てほしいと言ったり、妻が昼食の後もゆっくりしたいと言ったりする時、それがスケジュールの妨げになるようでは、本末転倒です。そうした時間が、人生に喜びを与えてくれるのです。進んだ距離ではなく、「何日連続で前進できたか」を基準にしてみてください。

3. 面倒ごとを人格形成の糧とする

私たちは「楽な人生」を望んでいるように思えますが、もしそれが本当に手に入ったら、きっと退屈してしまうでしょう。人生の面白さや深みの一部は、「大切なことを成し遂げるのが難しい」という点にあります。面倒ごとは人生に意味を与え、私たちが勇敢に立ち向かうことで、より徳のある人間にしてくれるのです。面倒ごとが起きたときは、それを「人生からの試練」として前向きに捉え直すチャンスと考えましょう。

4. 旅そのものを楽しむ

結局のところ、人生はそういうものです。他人と一緒に何かを成し遂げるという現実の中には、必ずある程度の面倒ごとが伴います。その事実を恨みながら生きるか、ただ受け入れて生きるかは自分次第です。面倒ごとを完全になくすことはできませんし、それに全力を注ぐことは、本当に大切な目標から注意をそらすことにもなります。面倒ごとを認めたうえで、「今この瞬間の人生」をしっかりと生き、楽しむことに意識を向けましょう。

私たち人類は、誰しも「人生の摩擦(すんなり進まないこと)」に直面してきました。全員がこの「面倒ごと」という共通の敵と対峙しているのです。大切なのは、それにどういう姿勢で向き合うかです。面倒ごとと共に生きながらも、それに心を支配されずに生きていくことは十分に可能です。

(翻訳編集 井田千景)

妻の MollieとともにThis Evergreen Homeでブログを運営し、現代社会でシンプルに、意図的に、そして人間関係を大切にして暮らす経験を共有。