2025年5月10日、アメリカ・アラスカ州最北端の町ウトキアグヴィクは今年最後の日没を見送り、84日間続く「白夜」の時期に入りました。白夜のイメージ写真。(Shutterstock)
白夜が始まる

アラスカ最北の町 84日間の「白夜」に突入

アメリカ・アラスカ州最北端の町ウトキアグヴィクは、5月10日(土)に今年最後の日没を迎え、そこから84日間、太陽が沈まない「白夜」の時期に突入しました。これは冬の「極夜」と真逆の現象です。この町では毎年11月から1月にかけて、約64日間太陽がまったく昇らない「極夜」の期間もあります。

今年は、翌日土曜日の午前2時51分に太陽が昇った後、その日から沈むことなく、次に日没を迎えるのは8月2日午前1時55分となります。この期間中、夜間でも太陽は地平線近くを数時間かけて移動しますが、完全なる姿を消すことはないため、この町は「真夜中の太陽(midnight sun)」の地として知られています。

この現象は、地球の自転軸が傾いていることによって生じました。夏の間、北極圏の地域は一日中太陽の方向を向いているため太陽光が当たり続け、逆に冬には太陽の光が全く届かなくなります。

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