前月比58%減 Temu米国ユーザー激減と免税撤廃の影響
アメリカ政府が中国・香港からの小包み免税(デミニミスルール)を撤廃したことで、中国発格安EC「Temu」のアメリカユーザー数が急減し、業績も大きく悪化している。新関税政策により、TemuやSheinなど中国系ECプラットフォームのビジネスモデルが揺らいでおり、米中貿易摩擦の影響がグローバルEC業界全体に波及している。
中国発の格安ECプラットフォーム「Temu」は、アメリカ市場において大きな打撃を受けている。市場調査会社Sensor Towerの最新データによれば、今年5月におけるTemuのアメリカでの1日あたりのユーザー数は、前月比58%の急減となった。背景には、アメリカ政府による中国・香港からの小包み(De Minimis)に対する免税措置の撤廃がある。
少額免税制度は、国際貿易の円滑化を目的として導入され、800ドル未満の小口輸入品に対する関税を免除する仕組みであった。この制度の利便性が、中国からのフェンタニル成分の密輸や、Temu、Shein、Amazon Haulなどを通じた中国製の安価な衣類・玩具・家具の大量流入を招き、アメリカの与野党双方から強い批判を引き起こしていた。
関連記事
原油価格は1バレル100ドルを超え、ガソリン価格は4年ぶりの高値水準にある
4月29日、米FRBは4月の金融政策会合で、政策金利を据え置くことを決めた。政策金利の誘導目標は、3.5〜3.75%に維持された
イラン戦争の長期化を受け、湾岸諸国やアジアの同盟国が米国に通貨スワップを要請した。経済不安やドル不足への懸念が広がる中、この動きが「ドルの覇権」や各国の金融安定にどう影響するか、専門家の分析を交え解説する
中露やイランが推進する「脱ドル化」と人民元の国際化。しかし最新データは、その勢いがロシア制裁による一時的な代用需要に過ぎず、既に下落に転じている実態を暴く。揺るがぬドルの覇権と人民元の限界を鋭く分析
トランプ政権が敵対的政権の金融センターを標的に定めたことで、中国に対する米国の「戦略的曖昧さ」の時代は終焉を迎えた