中国共産党に強制的に臓器を摘出された程佩明さんが自分の体験を語る(MadalinaVasiliu/epochtimes)

臓器狩りの生存者 再び中共スパイの嫌がらせに直面

法輪功学習者である程佩明さんは、中国共産党(中共)による臓器強制摘出(臓器収奪)の唯一の生存者として知られ、その体験は70以上の英語メディアで報じられ、国際的に大きな反響を呼んでいる。最近、程さんは中共の工作員による新たな嫌がらせを受けたことを明らかにした。

程さんは6月23日、大紀元のインタビューで、6月17日正午に自宅の警報器が突然鳴ったと語った。外を確認したが誰もいなかった。監視カメラの映像を確認したところ、中国人男性が左手で顔を隠しながら自宅に向かってくる姿が映っていた。男性は左手に何かを持っていたが、それが何かは不明だった。警報器が鳴ると慌てて逃走したという。

程さんは、この人物が自身の車を破壊しようとした可能性が高いと述べた。数日前、別の法輪功学習者が同じ車種の車両を程さんの車の後ろに駐車していたところ、車体に傷をつけられた。その傷のつけ方は、程さんの車が過去に複数回受けたものと一致していた。

程さんは、アメリカに在住しているにもかかわらず、自身の行動が中共の工作員によって常時監視されていると感じている。

どこに行っても、中共は分刻みで私を監視している。表面的には平静を装っているが、裏では私を抹殺しようとしていると語った。

「私が臓器強制摘出を生き延びた唯一の証人だからだ。中共が私を殺そうとするのは、私の証言を封じるためだ。今は目立たないように行動し、危険を避けるため一部の活動には参加していない。彼らは繰り返し私の自宅に侵入し、嫌がらせを行っている」

程さんは、2001年12月、法輪功の信仰を理由に中国で8年の懲役を不当に言い渡された。大慶刑務所での服役中の2004年11月、大慶第四病院に連行され、同意なく肝臓と肺の一部を摘出された。2006年に再び病院に連行され、2度目の臓器摘出を強いられそうになったが、幸運にも脱出に成功した。その後、2015年に中国を脱出し、2020年にアメリカに到着した。

アメリカ在住の中国人権弁護士、呉紹平氏は大紀元に対し、「中共が程さんを追跡・監視しているのは、彼を抹殺する意図があることを示唆している。程さんのような人物が、中共の人道に反する犯罪を世界に暴露することを恐れているのだ。臓器強制摘出から生き延び、海外で証言する彼の存在は、中共にとって最大の脅威だ」と述べた。

呉氏はさらに、「このような生きた証人が公に証言することは極めて稀だ。中共による追跡、嫌がらせ、破壊行為、あるいは彼を『消失』させるような過激な手段も排除できない。中共の非道さには底がない」と指摘。「こうした事件が起きた場合、程さんは直ちにFBIに通報し、証拠を残すべきだ。それによって程さんの安全は注目され、調査が進む可能性がある」と指摘した。

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