中共(中国共産党)海警局の船は1月より、尖閣諸島周辺を飛行する航空機に対し、無線で退去を警告し始めた。上川外務大臣は尖閣諸島に関する中国の主張に対して厳重に抗議する(Photo by JAPAN POOL/JIJI PRESS/AFP via Getty Images)

尖閣諸島沖を中国海警局の船2隻が航行 1隻が領海外へ

沖縄県の尖閣諸島沖で、中国海警局に所属する船2隻が日本の領海に侵入した後、7月11日午前、2隻のうち1隻が日本の領海外へ出たことが明らかになった。第11管区海上保安本部によると、残る1隻は引き続き現場海域で航行を続けているという。

日本の領海侵入は、今月に入ってから複数回確認されており、海上保安庁の巡視船が無線などで繰り返し退去を求めてきた。中国海警局の船は、これまでにも尖閣諸島周辺で日本の領海に侵入する事例が相次いでおり、日本政府は中国側に対し、外交ルートを通じて厳重に抗議している。

5月には、領海侵入に加えて中国海警局のヘリコプターが日本の領空を侵犯したとして、日本政府が中国に抗議した事例も報じられた。

▶ 続きを読む
関連記事
中国共産党海軍の空母「遼寧」を中心とする艦隊が太平洋上で活動し、艦載機の発着艦訓練を集中的に実施した。防衛省は自衛隊艦艇や哨戒機を投入し、継続的な警戒監視と情報収集を行っている
中国共産党海軍の情報収集艦が沖縄・宮古島周辺海域を航行したことが確認された。防衛省は海自哨戒機を出動させ警戒監視を実施。南西諸島周辺で続く中共海軍の活動が改めて浮き彫りとなった
中国共産党政権が日本に対して軍事的・経済的圧力を強めている背景には、国内の不安定化と社会不安の深刻化を覆い隠す狙いがあるとみられている
日本の小泉進次郎防衛大臣は12日、米ヘグセス国防長官と電話会談。中国軍J-15が自衛隊F-15を30分ロックオンしたレーダー照射事件に深刻懸念を示し、日米同盟の抑止力を強調。中共・露共同巡航も協議した
統合幕僚監部は10日、航空自衛隊と米軍が日本海上空で共同訓練を実施したと発表した。訓練は、力による一方的な現状変更を許さないという日米の意思を示し、地域の安全保障環境の悪化に対応するために行った。令和7年12月10日に実施、自衛隊からF-35およびF-15戦闘機が、米軍からは戦略爆撃機B-52が参加した