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無意識の浪費? 「賢い買い物」に潜む6つの罠

一見すると賢い節約習慣が、実は知らないうちに人々の財布を静かに空にしていることがあります。まとめ買いから高級スキンケア用品まで、人は「節約に見える」ものやブランドの魅力に惹かれ、結果として過剰消費に陥りがちです。

以下は、アメリカの金融情報サイト「Gobankingrates」が整理した、フィナンシャルプランナーたちが「最も驚くべき節約の落とし穴」として挙げた項目です。専門家たちも生活習慣を見直すことで持続的な節約を目指しています。
 

1. 無駄になりやすいまとめ買い

まとめ買いは合理的に見えます。少ない金額でより多くの商品が手に入るからです。しかし、カリフォルニア州のCommonwealth Strategy Advisors創業者でありフィナンシャルアドバイザーのカレブ・ウッド=ダゲット(Caleb Wood-Dagget)氏は、多くの人がこの分野で無意識にお金を浪費していると指摘します。

「割引価格で同じ商品を大量に買うのは魅力的に見えますが、もしその半分が期限切れになったり使われなかったりするなら、実際には節約できていないのです」と彼は言います。「結局は一度にではなく、少しずつお金を無駄にしているのです」

アメリカ保険比較サイトInsuranceProviders.comのメラニー・ムッソン(Melanie Musson)氏も、「大容量だから安い」とは限らないと補足しています。

ムッソン氏によれば、単価を確認し、小分け商品の価格と比較する必要があります。

イメージ画像(Shutterstock)

 

2. 高級スキンケア用品と高性能な電子機器

高級ブランドは上質な成分や先端機能を謳っていますが、価格の安い代替品でも同じ効果を得られることがあります。

ムッソン氏はこう述べています。「魔法のようなスキンケア配合成分というものは存在しません。スキンケア商品にはたいてい共通の成分が含まれています。もし100ドルのクリームと10ドルのクリームで成分が同じなら、効果も同じと考えて良いでしょう。安い方を選べば多くのお金が節約できます」
 

3. 格安航空の「お得」は本当に節約になっていないことがある

格安航空会社のチケットは魅力的に感じられますが、隠れた追加料金を含めると、結局節約にはなりません。

マイアミ大学ビジネススクールのミシェル・フランク(Michele Frank)教授はこう述べています。「格安航空は確かにチケットの価格は安いですが、座席指定料、機内食、手荷物、搭乗券の印刷費などを別途請求される可能性があります」

これらの費用が積み重なると、最初に感じた「割引」が帳消しになることがあります。

またフランク氏は、格安航空は保有機材が少なく、運航路線も限られ、週に数便しか運航していないことが多いと述べています。これにより、フライトがキャンセルされた場合、数日間代替便がない可能性があり、ホテル代などで数百ドル余計にかかることもあります。これらのコストも考慮に入れるべきです。
 

4. 不必要な買い物にクレジットカードを使用すること

高金利ローンは知らぬ間にコストを押し上げます。よくある落とし穴は、毎月の残高を全額返済できず、結果として発生する利息が節約した分を上回ってしまうことです。

消費者・節約専門家のアンドレア・ウォロフ(Andrea Woroch)氏は、「高額商品を購入する予定で現金が足りない場合は、大手小売店が提供する無金利ローンを探すか、0%金利とキャッシュバック付きの新しいクレジットカードを活用して返済計画を立てると良いでしょう。ただし、無金利期間終了前に完済するように注意が必要です」と助言しています。
 

イメージ画像(Shutterstock)

 

5. ブランド品の選択

ノーブランドの食品、薬品、家庭用品はブランド品と同等の品質であることが多く、それでいて価格は大幅に安く済みます。

ウォロフ氏はこう話しています。「例えば、ノーブランドの製品に切り替えることで、OTC医薬品(一般用医薬品)の費用を30%節約できます。アメリカ食品医薬品局(FDA)は、ノーブランド医薬品の効果と安全性がブランド品と同等であることを求めています。そのうえ価格ははるかに安いのです」
 

6. 十分に使っていない無制限データプラン

無制限データプランは安心感がありますが、もし毎月15GB以上使っていないのであれば、余計な支出をしている可能性があります。Mint Mobileの報告によると、アメリカ人の76%が無制限プランを使用していますが、そのうち63%の人が毎月15GB未満しか使用していません。

WhistleOutの調査では、アメリカの平均家庭が年間で過剰なデータプランに1500ドルも無駄遣いしていることがわかりました。

「これは、より多くの企業や店舗が無料Wi-Fiを提供するようになり、家庭内・オフィス内・外出先でもWi-Fiを使う機会が増えているためです」とウォロフ氏は語っています。「ご自身の実際のデータ使用量を確認し、現在のプロバイダーがニーズに合ったプランを提供しているか見直しましょう。そうすれば、月々の請求で無駄なお金を払わずに済みます」

 

星宇