150ドルの美容液に勝つ 中世の花

ほうれん草からシャワーヘッドに至るまで、何でも「デトックス」を謳う時代に、ハッシュタグもなく、戦場とスープ鍋の中で実績を積んできた植物に出会うのは、どこか心地よいものです。

カレンデュラ・オフィキナリス(キンセンカ)、控えめなポットマリーゴールドは、パステルカラーのラベルが貼られた美容液に詰め込まれるずっと前から、人々の傷や肌を支えてきました。

この花には、芯の強さがあります。

南北戦争時代の医師たちは、乾燥させた花びらを傷口に当てました。中世の料理人たちは、感染予防を期待してスープに加えました。免疫強化がマーケティング用語になる何世紀も前から、カレンデュラは静かにスープの中で役割を果たしていたのです。
 

暦と教会に愛された花

その名はラテン語の calendae(月の初日)に由来し、頻繁に花を咲かせることから、庭では優等生のような存在でした。

「officinalis」は「公式に薬用とされる植物」を意味し、咳を訴える患者のために薬剤師が実際に手に取るもので、水晶キーホルダーのような代替医療グッズとは一線を画します。

中世には聖母マリアにちなんで「マリー・ゴールド」と呼ばれるようになり、花びらはスープやポセットに散らされ、色味と実用性を添えました。

この習慣は初期のヨーロッパ入植者とともに大西洋を渡り、調味料であり、同時に保険のような存在として、料理に使われ続けました。

現代ではこれを「機能性食品」と呼びますが、当時はただ、少し得をする昼食だっただけです。ウェルネスを発明したわけではなく、後からパッケージとロゴが付いただけなのです。
 

夏至前夜の神話と魔法

カレンデュラは何世紀にもわたり、超自然的な守りの役割も担ってきました。

ヨーロッパの夏至前夜――聖人の祝祭と異教の焚き火が入り混じる混沌の中で、人々は停電前に電池を集めるかのように、マリーゴールドを摘みました。

ドアの上に吊るせば家を守り、悪霊を遠ざけ、潜む魔女の力を奪い、恋や未来の夢を後押しすると信じられていました。

花びらをベッドの下に忍ばせて泥棒を防ぎ、ガーランドに編んで嫉妬や失恋を表し、勇気や先見性、感情の整理をもたらすポーションに加えられました。

太陽を愛しすぎた小さなマリーゴールドの少女が、日光を見つめすぎて姿を消し、黄金色の花として戻ってきたという陽気な伝説もあります。自然界版の早期証人保護プログラムのような話です。
 

ハーバリストたちが知っていたこと

フロッピーハットをかぶった女性が宣伝するブティックスキンケアに使われるずっと前から、イギリスの著名なハーバリストたちは、カレンデュラを真剣に扱っていました。

ジョン・ジェラードは、「赤く涙目の目」や「震える心」――現代で言えば結膜炎や不安――にマリーゴールドを用いました。

1600年代に著作を残したカルペパーは、これを獅子座に結び付けた「太陽のハーブ」と呼び、炎症を抑える力や、気分を明るくする作用を称賛しています。

占星術的な説明を除けば、驚くほど現代的です。刺激を受けた肌、炎症を起こした組織、そして大人が高価な香り付きキャンドルを衝動買いしたくなるような感情の揺らぎに、カレンデュラが使われてきたのです。

これは魔法ではありません。フラボノイドやトリテルペノイドといった成分が解明される前の、前臨床的な観察でした。

傷、潰瘍、発疹、病後の回復に使われてきた中世の用法は、迷信ではなく、倫理審査という概念が生まれる前に積み重ねられた経験医学でした。
 

科学が実際に示していること

一部の流行ウェルネス製品とは異なり、カレンデュラは派手なPRを必要としませんでした。静かに、信頼できる研究の蓄積があります。外用製剤、軟膏、浸出油、スプレーなどは、以下の分野で有用性が示唆されています。

損傷した肌の修復を穏やかに助け、副作用が比較的少ないとされています。奇跡の治療ではなく、医療の代替でもありませんが、実用的な相棒です。

日焼けや軽い火傷、おむつかぶれや軽度の湿疹歯茎や口内の不調、胸焼けや胃炎などの消化不調についても、小規模な証拠と何世紀もの使用経験があります。

実験室レベルの研究は有望ですが、ヒト試験の結果は一様ではありません。賢明な大人は、カレンデュラを「役立つことが多く、害は少ないが、医師の代わりにはしないもの」と位置づけるのが適切でしょう。

注意点として、月経を刺激する可能性があるため、妊娠中の内服は避けられてきました。また、ヒナギク、カモミール、ブタクサで蕁麻疹が出る人は、思いがけないラザニアを差し出す親切な隣人に対するように、慎重に扱う必要があります。
 

美容業界への静かな反論

カレンデュラがスキンケアのスターとして再登場しているのは、数千年にわたって同じ役割を果たしてきたことを考えると、少し皮肉です。

古代エジプト人は、トナーが発明されるずっと前から顔に塗っていました。ヨーロッパの女性たちは、「アンチエイジング・コラーゲン活性化」という言葉が生まれる何世紀も前から、マリーゴールド水で入浴していました。

現代の製品はカレンデュラを次のように称賛します。

しわをなめらかにする証拠は一貫していませんが、刺激を受けた肌を落ち着かせる点では信頼性が高く、低リスクで、細かい注意書きを読む必要もほとんどありません。

小型家電並みの価格の美容液より、よほど安心できる場合もあります。

皮肉なことに、安価で昔ながらのものは疑われがちですが、同じ花が遠心分離され、商標登録され、白衣姿のインフルエンサーに推奨されると、喜んで3倍の価格を払います。カレンデュラにパッケージは必要ありません。クレオパトラがアイライナーを買っていた時代から働いてきたのです。
 

自分で育てる

カレンデュラの静かな革新性は、誰でも育てられる点にあります。

三日月形の種を土にまき、日光と時々の水を与えるだけで、何カ月も陽気な花を咲かせてくれます。

花をこまめに摘めば、次々と咲き続けます。よく乾燥させれば、

  • 花全体をお茶やスープ、浸出油に
  • 花びらを卵料理、サラダ、バター、氷に
  • 交通費より安い自家製バームに

マーケティング不要の薬、サブスクリプション不要のスキンケアです。水耕タワーも、気候制御温室も、施肥タイミングを教えるアプリも必要ありません。バルコニーの素焼き鉢で十分です。

カレンデュラは、良いものすべてにブティックラベルが必要なわけではないことを思い出させてくれます。時には、小さなオレンジ色の花が、黙々と仕事をするだけで十分なのです。
 

神話と医学のあいだ

カレンデュラの魅力は、片足を科学に、もう片方を民話に置いたまま、心地よく存在していることです。

薬理学者を唸らせるトリテルペンやフラボノイドを含みつつ、何世紀もの焚き火、聖人の日、失恋、悪夢、そしてベッド下の花びらによる泥棒除けの物語も背負っています。実験室のバイアルにも、民間療法のボウルにも、同じように馴染みます。

私たちは、査読データのないものを疑いながらも、意味のある儀式をどこかで求める時代に生きています。カレンデュラはそのちょうど真ん中に静かに座ります。永遠の若さを約束せず、日焼け止めとしては頼りありませんが、肌の回復を助け、スープを明るくし、どんな洗面棚にも陽気な実用性を加えてくれます。

傷を癒し、気分を上げ、スープに色を添え、カクテルを飾る花が、現代医学のすべての課題を解決するわけではありません。それでも、最良の治療の一部は、控えめで手頃で、マーケティング予算ではなく本物の土に根ざしていることを思い出させてくれます。その点で、カレンデュラは十分に仕事をしています。

庭に少しの陽光を、棚に少しの常識を。頑固で陽気な雑草が導く革命より、悪い選択はそう多くありません。

(翻訳編集 日比野真吾)

オーストラリアを拠点とする大紀元のフリーランス記者。受賞歴のある短編小説作家であり、ジャーナリスト、コラムニスト、編集者としても活動している。これまでに『シドニー・モーニング・ヘラルド』『サン・ヘラルド』『ジ・オーストラリアン』『サンデー・タイムズ』『サンデー・テレグラフ』などの新聞に記事が掲載されている。ジャーナリズムを専攻したコミュニケーション学士号に加え、創作分野における2つの大学院学位を有している。