小さな卵は、人々にとって欠かせない食品であり、多くの人が毎日食べる美味しい食材です。卵には茶色のものや白いものがあり、「放し飼い」や「ケージ飼育」、「有機卵」や「非有機卵」など、さまざまな違いがあります。これらは卵全体に関する違いですが、実は多くの人が気づいているように、卵黄の色にも違いがあります。淡い黄色のものもあれば、オレンジ色や赤みがかった色のものもあります。卵黄の色にはどんな意味があるのでしょうか?
すべての卵黄が同じように見えるわけではありませんが、それは何を意味するのでしょう?卵黄はレタスのように、色が濃いほど栄養価が高いということなのでしょうか?
フォックスニュース・デジタル(Fox News Digital)は、卵の専門家にこの疑問を解明してもらいました。
料理本の著者であり、裏庭で鶏を飼う専門家であるリサ・スティール(Lisa Steele)氏は、フォックスニュースに対し、「卵黄の色は、完全に鶏の食事によるものです」と語りました。スティール氏はメイン州在住で、養鶏関連ウェブサイト「Fresh Eggs Daily」の創設者であり、『新鮮な卵の日々のレシピ』という本を執筆しています。
彼女はさらに、「卵黄の色が濃いからといって、その鶏が栄養価の高い有機的で新鮮な餌を食べているとは限りません。ただし、色素を多く含む食品には、他の栄養成分も豊富に含まれている可能性があります」と説明しました。

スティール氏によれば、現在では餌メーカーや商業養鶏場が、栄養価の高い餌を使わなくても濃い色の卵黄を作り出す方法を見つけています。「ルテインやカロテン(カロテノイド)を豊富に含む餌を与えることで、美しい濃いオレンジ色の卵黄を作ることができます」と彼女は言います。
ニンジン、マンゴー、メロン、カボチャなどのオレンジ色の食品にはカロテンが含まれており、ルテインはほうれん草やケールなどの緑葉野菜に豊富に含まれています。
放し飼いの鶏は通常屋外で過ごし、草や雑草、虫、与えられるトウモロコシなどを食べているため、餌にルテインなどが豊富に含まれており、その結果として卵黄の色が濃くなる傾向があります。
一方、ケージ飼育されている鶏の餌は主に穀物ベースですが、たとえばトウモロコシやトウモロコシタンパク粉に含まれるルテインは酸化しやすく、保存期間が長くなるにつれてその含有量が減少します。
スティール氏によれば、「放し飼い」または「平飼い」の鶏は草や雑草などの植物性食品を主に食べるため、通常よりも濃くオレンジ色の卵黄を産む傾向があります。また、「無ケージ」と「放し飼い」は同じではありません。「牧場育ち」の鶏が産んだ卵はコレステロール値が低く、栄養価が高いとされており、それは鶏たちがより健康的で多様な食事をしているためです。
(翻訳編集 里見雨禾)
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