日本の参政党の党首・神谷宗幣(右)が、2025年7月20日、東京の開票所で候補者のさや氏(左)と握手を交わしている。(Photo by JIJI Press / AFP) / Japan OUT (Photo by STR/JIJI Press/AFP via Getty Images)

参政党が参院選で歴史的躍進 「日本人ファースト」と「反グローバリズム」が支持拡大の原動力に

2025年7月20日投開票の第27回参議院選挙で、参政党は歴史的な躍進を遂げた。比例代表で1議席を積み増し、7議席を獲得。選挙区でも茨城・埼玉・東京・神奈川・愛知・大阪・福岡での当選を確実とし、選挙区7、比例代表7、合計14議席を確保した。

さらに、非改選の1議席を加えたことで参議院における議席数は15となり、同一会派のみで「11議席以上」となる基準を大きく上回った。これにより、予算を伴わない法案を単独で提出する権限を獲得した。なお、予算が伴う法案提出には「21議席以上」が必要であり、今後の党の拡大にも注目が集まる。

参政党が、なぜ有権者の心をつかみ、複数の議席を獲得するまでに至ったのか。その要因となった主な選挙公約や主張を整理する。

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