1958年10月、北京にて「大躍進」期間中、英国の経済に15年以内で追いつくことを目指したこの時期、新橋飯店(Shin Chiao Hotel)の従業員たちは、ホテルの中庭(背景)に小さく簡素な製鉄炉を築いている。 その後に続いた飢饉は、中国におよそ4,000万人の犠牲者をもたらした(Jacquet Francillon/AFP via Getty Images)

死亡者 4千万人 中国共産党は1950年代どのように農民を餓死させたか

中国共産党(中共)の土地改革が、地主からの暴力的な財産没収であったように「統一購入・統一販売(統購統銷)」政策は、中国の農民に対する長期的かつ体系的な略奪であった。この政策の本質は、計画経済の名の下に合法化した収奪にほかならなかった。

この政策は、国家による穀物の買い上げと販売の独占を特徴としていた。農民は、すべての「余剰」穀物に加えて、家畜、卵、糖作物、蚕の繭、タバコ、麻、水産物などを、人工的に低く抑えられた価格で国家に売ることを強制した。その後、国家はこれらの物資を都市住民に対して、補助金付きの価格と定められた配給量で再分配した。

家賃のように機能した強制的な「公糧(public grain)」の割当とは別に、農民が自分たちのために残すことができたのは、国家に余剰分を差し出した後に残った穀物だけであった。この残りの穀物が、自分たちの食糧、種子、家畜の飼料となった。そしてその余剰がどれほどあるかを決めるのは国家であった。

▶ 続きを読む
関連記事
倒産寸前のセラミックス工場から2つの世界的大企業を創り上げ、78歳で日航(JAL)再建を果たした稲盛和夫。「人間として何が正しいか」を問い続け、生涯をかけて体現した「敬天愛人」の真諦に迫る
FCCは、中国企業が製造した半導体や通信部品など、論理処理機能を持つ部品を搭載した機器の販売を禁止した。米中サプライチェーンのデカップリングがさらに進む
『論語』学而篇から治国の本質を解き明かす。晏嬰の信義、漢文帝の節約、召公の愛民という歴史的逸話を通じ、真の善政とは「無事」を極めることにあると提示。時代を超えて響く孔子の徳治思想を紐解く
東京の片隅にある8席のラーメン店。効率や規模拡大を追う現代で、「この一杯しか作れない」と職人が一生をかけて紡ぐ静かな境地とは。稲盛和夫の「敬天愛人」や儒教の「智」を通じ、真の豊かさを問う
トランプ政権は、パナマ運河、ベネズエラ、キューバ、USMCA再交渉などを通じ、米州における中国共産党の影響力排除を進めている。その6つの主要戦略と中南米の政治変化を解説する