10月21日、高市早苗首相が首相官邸で演説を行った(EUGENE HOSHIKO/POOL/AFP via Getty Images)

高市首相 「欧州重要原材料センター」創設歓迎 日本のJOGMECがモデルに

高市早苗首相は12月8日、自身のXアカウントで、欧州委員会が2025年初めに設立を予定する「欧州重要原材料センター」について、日本のJOGMEC(エネルギー・金属鉱物資源機構)をモデルとして採用したとの発表を歓迎する投稿を行った。首相は、欧州委が日本の取り組みを高く評価した背景に、2024年に公表されたドラギ・レポートがあったと説明。日本の重要鉱物確保への政策が国際的に注目を集めてきたことを強調した。

欧州委員会は2024年に公表されたドラギ・レポートを踏まえ、重要鉱物の備蓄や調達多角化に成功した日本の政策に注目してきた。ドラギ・レポート(The Draghi Report)は、欧州中央銀行(ECB)元総裁のマリオ・ドラギ氏が、欧州委員会の要請を受けて2024年にまとめた報告書「The Future of European Competitiveness(欧州の競争力の未来)」の通称。EU経済が急速な技術革新、地政学リスク、サプライチェーンの分断などに直面する中、「欧州が今後も競争力を維持・強化するための包括的戦略」を提示することを目的とした提言書で、資源戦略の分野で日本の枠組みをモデルケースとして高く評価していた。

欧州委員会が新センターを立ち上げる背景には、レアアースや重要鉱物の供給リスクの高まりがある。特に電気自動車、デジタル機器、再生可能エネルギーなどの産業では、レアアースやリチウム、ニッケルなどの安定的調達が不可欠だ。一方、特定国への過度な依存が続く欧州では、サプライチェーンの脆弱性が顕著になっており、資源外交・国際連携に強みを持つJOGMECの活動が参考にされたとみられる。

▶ 続きを読む
関連記事
上野動物園で飼育されてきた双子のジャイアントパンダが1月27日、中国へ返還される。約50年ぶりに日本からパンダが姿を消す一方、「友好の象徴」とされてきたパンダ外交の実像や、高額な飼育コストの現実に改めて注目が集まっている
16日、片山財務相は会見で高市総理の衆院解散意向を受け、サナエノミクスの正当性を強調。進行する円安には日米連携で断固対応する姿勢を示し、予算成立遅れへの懸念に対し「最善の努力」を行うと述べた
韓国の最新世論調査で、外国首脳の中で日本の高市首相が好感度1位を記録。過去の日本の首相と比べても異例の22%に達しており、特に保守層や若年層の対日感情に変化の兆しが見える
高市総理とメローニ伊首相は会談を行い、日伊関係を「特別な戦略的パートナーシップ」へ格上げすることで合意。次期戦闘機開発の進展や経済安保、宇宙分野での連携強化を盛り込んだ共同声明の要旨を伝える
日伊160周年、両首脳は「特別戦略的パートナーシップ」格上げに合意。メローニ首相は「がんばる」精神で両国が限界を超え、歴史の主役となる決意を表明。安保・経済協力は強固な絆で結ばれた