2025年5月7日、カザフスタンの首都アスタナで行われた第二次世界大戦におけるソ連の対独勝利80周年を記念する軍事パレードで、カザフスタンの軍用機が飛行。(Getty Images)

カザフスタンが映す中ロの溝 同盟神話に亀裂

国際社会では、モスクワと北京を同じ文脈で語ることに慣れている。「独裁の枢軸」「無制限の協力関係」といった表現が広く使われるが、必ずしも正確とは言えない。

このことを理解するうえで、カザフスタンほど適した国は少ない。正確な位置を即座に示せる外国人は少ないものの、同国はユーラシア大陸のほぼ中心に位置し、ロシアとは世界最長となる約7600キロの陸上国境で接している。さらに、中国の新疆ウイグル自治区とも、極めて微妙な政治的・地理的境界線を共有している。

カザフスタンは世界最大の内陸国で、面積は世界第9位に位置する。豊富な資源も特徴で、世界の石油埋蔵量の約2%、ウラン埋蔵量の43%を有するほか、グリーンテクノロジーに不可欠な金属資源の大半も埋蔵されている。

▶ 続きを読む
関連記事
カナダが推進してきた継続的な高水準の移民受け入れ政策を支える知的基盤が、大きな揺らぎを見せている。政策推進派が繰り返し掲げてきた主要な論拠のいくつかについて、その根本的な弱点が次々と明らかになっているためだ
論語を読み解く鍵があるとすれば、それは何だと思いますか? 本書は『学而篇』第六章を通じ、「学びて時にこれを習う」の「習=実践」こそが全書の綱領であると提示。知識偏重を戒め、徳行という根を育む修身の本質に迫ります
アジア全域で、各国は中国共産党(中共)政権に対抗するため、防衛関係を再編している。この変化には、アジア諸国間における新たな防衛協定や既存協定の拡充に加え、米国との防衛関係の強化も含まれる
新華社は一等功を受けたテストパイロット楊勇の試験飛行を報道。空警600や殲15、福建艦の電磁カタパルトが抱える安全性や技術面の課題、早期警戒機開発の実態が浮かび上がった
世界一の長寿企業国・日本。創業1400年の金剛組や500年のとらやなど、300年を超える老舗には利益よりも大切な「家訓」があった。時代が変わっても揺らぐことのない東洋の道徳観「義」の精神と経営の真髄に迫る