2025年3月17日、基隆港で一般公開イベントが行われ、台湾(中華民国)の儀仗兵が台湾の国旗を掲げる (I-haw Cheng / AFP via Getty Images)

北京 2027年の台湾統一計画を再考か

1月3日に実施された米国によるベネズエラでの劇的な軍事作戦は、ニコラス・マドゥロ氏の拘束および国外移送という結果をもたらし、国際社会に広範な反発と強い非難を引き起こした。とりわけ、中国、ロシア、イランからの反発が顕著だ。

例えば北京は、この作戦を「国際法違反」であり、ベネズエラの主権に対する脅威だと位置づけ、マドゥロ氏の即時解放と、米国の「覇権的行動」と呼ぶ行為の停止を強く求めた。

中国共産党(中共)にとって、この出来事は単なるベネズエラを巡る地政学的摩擦にとどまらない。この出来事は、米国が本気で軍事力を使う覚悟があるのか、国際ルールをどこまで重視するのか、そして中国が2027年までに台湾統一を目指した場合に、どれほど大きな代償を払うことになるのかなど戦略上の前提を揺るがした。2027年は来年であり、米国の情報当局も、習近平自身も、その時期に中国が台湾へ動く可能性が高いと見ている。

▶ 続きを読む
関連記事
イランの最高指導者アリ・ハメネイ師が死亡したが、後継者は明確になっていない。イランの次の指導者は誰なのか?
今年に入ってから、豪首相公邸への爆破脅迫を含め、神韻公演の妨害を図った中国共産党による越境的な妨害行為が相次いでいる。越境的な妨害行為のエスカレートは何を意味するのか。筆者は、背景と中共の思惑を考察する
米国とイスラエルはイランへ大規模攻撃を実施。トランプ大統領は核保有阻止と体制転換を示唆し、「最大限の圧力」を強調。対中包囲戦略の一環との見方も出ている。
石油資源に恵まれたベネズエラは、社会主義体制の拡大と権力集中の末に経済崩壊と専制へ転落した。筆者は、その過程と教訓を通じ、自由社会が抱える危うさに警鐘を鳴らす。
イーロン・マスクのスターリンクは軍事優位と情報統制崩壊の恐怖を中共に与える。ロシア・ウクライナ戦争で実証された通信力に対し、中共は政治圧力、宇宙版ファイアウォール、衛星大量申請の三策で対抗するが、いずれも限界露呈