内部抗争激化 北京の軍政会における将官名簿に異変
中国で2026年度の「首都軍政座談会」が2月5日に開催されたが、出席した将官は中将7名のみで、上将は一人も出席しなかった。2024年度および2025年度の同会議に出席していた苗華、何宏軍の両上将はいずれもすでに失脚している。また、出席した中将の名簿もほぼ毎年入れ替わっており、ここ3年来、中国共産党軍内部の抗争激化に伴い、高級将官の失脚や「失踪」が相次いでいる実態が浮き彫りとなった。
『北京日報』の報道によると、2026年2月5日に年度首都軍政座談会が開催された。北京市の尹力党委員会書記(政治局委員)や裴金佳退役軍人事務相が演説し、殷勇市長が出席した。報道では「軍委機関部門および駐京単位(北京駐在部隊)の指導者代表」が発言したと言及されたが、具体的な将官の名は挙げられなかった。
しかし、中国中央テレビ(CCTV)国防軍事チャンネルの映像を確認すると、中将の肩章をつけた将官7名と、少将の肩章をつけた13名が出席していたが、上将の姿はなかった。
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