日本衆議院選挙前、中国共産党はネガティブな世論を利用して高市早苗首相を退陣に追い込もうと試みた。だが、中共の圧力はかえって高市氏に歴史的勝利をもたらした。写真は2026年2月8日、衆議院総選挙の投票日に東京・自民党本部で、当選候補者の名前札に赤い紙のバラを貼る日本の首相で自民党(LDP)総裁の高市早苗氏(Kim Kyung-Hoon/Pool/Getty Images)

中共はなぜ「日本の首締め」に急ブレーキをかけたのか

日本の高市政権が進める台湾海峡政策に報復するため、中国共産党(中共)は1月6日、「日本への両用物項(軍民両用製品)の輸出管理を強化する」と高らかに発表した。その範囲はレアアース(希土類)やレアメタル、電子機器など数百種に及んでいた。

中共の発表は強硬な口調で、「即日発効」と強調したうえ、「日本の軍事用途にかかわるものはすべて禁止」と明言していた。

中国国内ではこの方針が「日本の首を締める」という刺激的なスローガンとして喧伝された。強硬姿勢を見せ始めたかに見えたが、その直後に方針を撤回する形となった。

▶ 続きを読む
関連記事
トランプは台湾防衛の明言を避けつつ、戦略的曖昧さを維持。だが地政学・同盟・半導体・海運の重要性から、米国が軍事介入する可能性は高いと分析される。
トランプ氏と習近平の会談は大きな演出の一方で実質成果は限定的だ。経済分野に一定の合意は見られたが、台湾・AI・地政学では進展なし。台湾問題を巡る発言が波紋を呼ぶも、米国の基本姿勢は現状維持と抑止にある
新たな国際的感染症としてハンタウイルスとエボラが同時に警戒される中、非常に高い致死率であるため、感染経路や拡大リスクに注視。パンデミックになるのか
1989年に起きたことは、北京だけで終わったわけではない。そして、それは中国国内だけに限定されるものでもない
中国による突然の「対日批判」。現代の中国で起きている政治家たちの権力争いや失脚の裏側を、毛沢東時代の「文化大革命」の歴史と重ね合わせながら浮き彫りにする