日経平均株価下落(Shutterstock)

中東危機で日経平均1778円の大幅続落

3月3日の東京株式市場において、日経平均株価は前日比1778円19銭(3.06%)安の5万6279円05銭と大幅な続落を記録した。取引時間中には下げ幅が一時1900円を超える場面も見られた。東証株価指数(TOPIX)も126.25ポイント安の3772.17となり、東証プライム市場に上場する全銘柄の95%が値下がりする全面安の展開となった。

この大幅下落の主因は、米国・イスラエルとイランとの間における戦闘継続への懸念である。投資家の間でリスク回避(リスクオフ)の動きが急速に強まった。トランプ米大統領がイランでの軍事作戦について長期化を示唆したことで、事態が早期に終結するとの市場の期待は後退した。

前日の米ダウ工業株30種平均は下げ渋りを見せていたが、東京市場はその流れを引き継げなかった。背景には、原油輸出国である米国と異なり、日本が原油輸入の約9割を中東地域に依存しているという経済構造の違いがある。原油価格の高止まりが日本企業の業績を押し下げることへの強い警戒感が、日本株を直撃した形だ。

▶ 続きを読む
関連記事
日米が1998年以来となる協調円買いに踏み切った。米国が介入に加わった背景には、円安の進行や日本による米国債売却への懸念があるとみられる。専門家は、中共への地政学的なメッセージとの見方も示している
AIや半導体関連の需要拡大を背景に、日本の7月製造業PMIは54.5となり、7か月連続で50を上回った。生産は2014年2月以来、新規受注は2022年1月以来の高い伸びを記録した
米国のベッセント財務長官は30日のインタビューで、「私の見るところ、円は過小評価されている」と述べ、市場に円の割安さへの認識が広がれば、円高が進むとの見方を示した。
最低賃金は過去最高の1176円へ。ただし伸びは鈍化し、物価高や中小企業負担が影を落とす。円安で国際比較は低く見える一方、国内賃金比では高水準という二面性も浮かぶ
外国為替市場で円安が進むたび、「高市政権は円安を止められない」との見方がメディア上で広がっている。高市早苗政権の発足以来、積極財政と円安が同時に進んでいることも、こうした論調を後押ししているが、しかし