米中央軍司令部の基地に爆弾か 中国系姉弟を起訴 弟は中国逃亡
米軍とイランの戦争が続く中、米検察は26日、中国系の姉弟を起訴した。2人は、米中央軍司令部が置かれる基地に爆弾を設置した疑いがあり、事件後はいずれも中国へ逃亡したという。現在、姉は米当局に逮捕された一方、弟はなお中国に潜伏している。報道が伝えられた後も、中国共産党(中共)当局は今のところ対外的な追加コメントを出していない。
米検察は26日、公訴状を公表し、中国系アメリカ人の姉弟がフロリダ州のマクディル空軍基地に爆弾を設置した疑いがあると明らかにした。この基地は米特殊作戦軍の司令部であると同時に、米中央軍司令部の所在地でもある。米中央軍司令部は中東地域でのイラン対応を指揮する中枢である。
フロリダ州中部地区連邦検事のギオ氏は「2026年3月10日夜、アレン・ゼンは簡易爆発装置を設置した。この装置はタンパの空軍基地のビジターセンターの外に置かれた。装置は爆発しなかったが、設置から数分後、基地に爆弾が仕掛けられたとの911番通報(緊急電話)があった」
連邦捜査局によると、姉のアン・マリー・ゼンは27歳、弟のアレン・ゼンは20歳で、いずれも米国籍を持ち、フロリダ州に住んでいた。事件後、2人は中国へ逃亡した。FBIは現時点で、この姉弟と他国が共謀していたことを示す証拠はないとしている。
検察によると、姉のアン・マリー・ゼンはその後17日に米国へ戻り、逮捕された。一方、弟のアレン・ゼンは現在も中国に潜伏している。
また、この事件では35歳の別の容疑者エルドも、18日に基地へ爆破予告の電話をかけた疑いで逮捕された。しかし検察はこの人物に精神面の問題があると指摘しており、起訴は脅迫行為に関する部分に限られ、姉弟による爆弾事件とは関連づけていない。
姉弟については、姉のアン・マリー・ゼンが犯行ほう助と証拠隠滅の罪に問われ、最高で30年の禁錮刑に処される可能性がある。弟のアレン・ゼンは、爆発物を使って政府財産を破壊しようとした罪などで起訴され、最高で40年の禁錮刑が科される可能性がある。