NASAによる10日間の月周回試験飛行「アルテミス2号」は、東部標準時4月10日午後8時過ぎ、宇宙船オリオンがサンディエゴ沖の太平洋に穏やかにパラシュートで着水し、幕を閉じた(NASA)

アルテミス2号 サンディエゴ沖への着水でミッション終了

【米国ヒューストン】―― 人類にとって50年ぶりとなる月への冒険が、今、ついに完結した。

10日間の月周回を終えた宇宙船オリオンは、東部標準時4月10日午後8時過ぎ、サンディエゴ沖の太平洋へ穏やかに着水した。これにより、NASAの試験飛行「アルテミス2号」は完了した。

「インテグリティ(Integrity)」と名付けられたその宇宙船の中には、NASAのリード・ワイズマン、ビクター・グローバー、クリスティーナ・コック、そしてカナダ宇宙庁のジェレミー・ハンセンが搭乗していた。13分間の降下の最中、彼らはアポロ17号の飛行士ジーン・サーナンがかつて表現したように、「彗星になるとはどういうことか」を身をもって体験した。

▶ 続きを読む
関連記事
2026年4月、アルテミス2号が人類史上最遠の宇宙へ到達。アポロ13号の記録を56年ぶりに塗り替え、有人での月周回や日食観測を完遂した。宇宙から届いた感動のメッセージとともに、歴史的ミッションを振り返る
米航空宇宙局(NASA)の有人月探査「アルテミスII」は月裏側へ初接近し、人類最遠記録を更新する見通し。約6時間にわたるフライバイで、NASA長官が地球外生命の存在を示す証拠を見つける可能性は高いとの認識を示した
NASAが公開した54年前後の地球全景比較写真が話題だ。アポロ17号の「ザ・ブルー・マーブル」と、アルテミス2号が捉えた新時代の幕開けを告げる「ハロー・ワールド」。地球の美しさが人々の心を打つ
NASAは、月面基地建設や予算再配分による探査加速を鮮明にした。トランプ氏の主導で米国は、中国との宇宙覇権争いで圧倒的優位に立ち、月の戦略的支配を狙う