写真は2023年2月24日、山東省青州の採用現場。(CFOTO/Future Publishing via Getty Images)

中国就職難が深刻化 羊飼い2人に700人応募の衝撃

中国で羊飼い2人の求人に700人超が殺到。都市のホワイトカラーや大学卒業生も応募し、中国の若年層失業や「996」労働への不満など、雇用市場の深刻な実態が浮き彫りとなった。

内モンゴルで羊飼いを募集する求人広告が、最近中国のSNSで話題となった。ある農場主が2人の羊飼いを募集したところ、700人以上の応募が殺到し、その中には大都市のホワイトカラーや工場労働者、大学卒業生も含まれていた。この求人が思いがけず大きな注目を集めたことで、中国の労働市場における圧力の高まりが浮き彫りとなった。

ロイター通信が5月27日に報じたところによると、農場主の左小勇氏は4月末に求人広告を掲載した。勤務地は内モンゴルの辺境に広がる草原地帯で、仕事内容には約3千頭の羊の放牧が含まれる。この求人はすぐに中国のSNSで注目を集め、微博では数時間で約5900万回の閲覧数を記録し、2万1千件以上の投稿が寄せられ、議論が活発化した。

▶ 続きを読む
関連記事
フォーチュン中国500強で国有企業の支配力が一段と拡大。不動産大手は順位急落・脱落が相次ぎ、中国経済の構造転換とAI偏重戦略の実態が浮かぶ
中国の土地収入が前年同期比3割超減と急減。印紙税は倍増するも穴埋めには程遠く、地方財政は深刻な資金不足に直面。中央集中も進み、インフラ停滞や統計不信が拡大している
2026年上半期、中国のGDPは4.7%増えた一方、小売売上高は1.3%増にとどまった。都市部の消費低迷、住宅ローンの純減、預金の資産運用への流出、約1億人に及ぶ債務問題から、中国経済の実態を読み解く
スポーツ用品大手ナイキは、中国市場での販売不振を受け、来年1月から中国の数千のオンライン販売業者による商品販売を停止する方針だ。販売を実店舗と公式オンライン販路に集約し、ブランドイメージの改善と価格管理の強化を図る
2026年上半期、中国の上場不動産企業の約7割が赤字見通し。時価総額はピーク比66%減、投資・販売も低迷し、業界の回復時期は不透明なままだ。