「清閑院」アメリカへ上陸―― 日本・京都の風雅を届ける
2026年5月7日、花薫る穏やかな春の陽気のなか、「清閑院」(せいかんいん)がアメリカ・ニュージャージー州の日系スーパーマーケットMitsuwaに正式オープンしました。日本の高級和菓子の名店「源吉兆庵」のグループブランドである「清閑院」は、京都の四季の情景と伝統文化を映し出した精緻な和菓子を主に展開しています。
1.京都より、上陸
千年の歴史を積み重ねてきた古都、京都。その地に深く根ざした伝統を敬いながら、「清閑院」は日常を超えた上品な菓子を生み出し、一品一品に独自の趣を宿しています。
店長の寺門氏によると、「清閑院」は1988年に創業。京都においては比較的新しいブランドながら、「季節感」と「四季の彩り」を表現することにこだわり続けています。たとえば、桜羊羹は羊羹・水菓・なめらかな豆餡を用いて、春の桜・夏の緑・秋の紅葉・冬の雪という四季の情趣を表現しています。
「清閑院」の店舗は、京都大丸や池袋西武など、日本国内の主要百貨店に展開されています。このたびニューヨーク近郊への進出を果たしたことは、源吉兆庵グループが日本の伝統文化を継承・発信し、世界との懸け橋となる確かな実力を持つことを示しています。
2.抹茶をテーマにしたシリーズ
「清閑院」がアメリカのお客様にお届けするのは、移ろう四季の美しさを讃えた逸品の数々。日本ならではの豊かな自然、風土、そして人々の暮らしから育まれた菓子です。
今回アメリカに上陸した高級和菓子は、抹茶をテーマにしたシリーズです。ここでは二品をご紹介します。
お濃茶わらび餅:抹茶の風味や色合いを生かしながらじっくり練り上げたわらび餅です。添えております抹茶パウダーをかけて召し上がっていただきますと、より一層抹茶の濃厚な味わいをお楽しみいただけます。
宇治抹茶エンガディナー 茶み:茶みの要は香り高い京都府産の熟成宇治抹茶。色合いもあざやかな宇治抹茶を練り込んだキャラメルにくるみをぎっしりと、さっくりほろりとした食感に仕上げた生地で挟んだ、風味香ばしく香り豊かな焼き菓子です。
3.「一日の清閑、一日の福」
「一日の清閑、一日の福」(いちじつのせいかん、いちじつのふく)は、禅の教えに由来します。「俗事から解き放たれて、静かな場所に身を置き、一日心穏やかに過ごす。この幸福平安は何にたとえられよう」——「清閑院」では、ひとときの安らぎが至上の喜びとなっていく世界をお届けしています。
源吉兆庵は伝統的な和菓子を原点として、日本文化の精髓を継承し、広く分かち合うことに心を注いでいます。現代の波に流されるなかで失われつつあるその貴重な文化を、「清閑院」は上質な和菓子を通じてお客様にお伝えし続けています。それは、心の広がりと静かな安らぎそのものです。
「清閑院」所在地: Mitsuwa マーケットプレイス内 入口付近 595 River Rd, Edgewater, NJ 07020