米最高裁 対中関税を維持 トランプ関税と通商法301条・307条の争点
アメリカ連邦最高裁は輸入業者の上告を受理せず、トランプ政権の対中関税を支持した控訴審判決が確定した。通商法301条・307条の解釈と大統領の関税修正権限が焦点となり、数千億ドル規模の関税を維持する。
アメリカの連邦最高裁判所は6月15日、輸入業者による上告を受理しないと決定した。これにより、2025年に連邦巡回控訴裁判所が示した判断が確定し、トランプ大統領の第1期政権時に中国製品に課した輸入関税は引き続き有効となる。対象は数千億ドル規模(数十兆円規模)に上る。
また最高裁は、大統領による関税の修正権限について、新たな制限は設けなかった。
関連記事
米商務省はインド、インドネシア、ラオスからの太陽光発電部材に対し高率な反ダンピング・相殺関税を最終決定した。中国企業の迂回輸出を阻止し国内製造業を保護する狙いだが、過剰在庫を巡る貿易摩擦は激化している
中国の輸出急増と貿易黒字拡大を受け、米欧など世界的な反発が強まっている。関税逃れのためのサプライチェーン迂回や見せかけの脱中国化が進む中、過剰生産を世界に押し出す中国の経済モデルへの圧力が本格化している
米国は強制労働対策を理由に、中国など約60の国・地域に10〜12.5%の追加関税を発動。EUや日本も一部対象となり、公平な貿易環境の確保と人権対応を狙う
米連邦控訴裁は、全世界対象の10%一律関税の徴収継続を容認。下級審の差し止めは一時停止され、通商政策への影響回避を重視した判断となった。最終判断は今後の審理へ