2012年夏、中国共産党当局は香港の学校に洗脳的なカリキュラムを強引に導入しようとした。これに対し、数万人がデモを行い、「国民教育を撤回せよ」と声を上げた(孫青天/大紀元)

中国共産党の宣伝と洗脳 なぜ独立して考える力を恐れるのか

教育とは本来、知性を啓発し、自立した人格を育み、事実を尊重して真理を追究する姿勢を教えるものである。しかし筆者の目には、中国共産党(中共)は長年にわたり、教育を政治の道具へと変質させ、学校をイデオロギーを植え付ける重要な場とし、次の世代を権力に服従させ、権力に依存し、権力を守る人間に育ててきたように映る。

小学校から大学まで、学生は長年にわたり、統一した政治教育と当局による歴史観を教え込まれている。テレビや新聞、ネットプラットフォームには当局の宣伝があふれ、教室から社会に至るまで、さまざまな政治学習やプロパガンダ活動が絶え間なく続く。こうした画一的な情報環境は、多様な見方に触れる機会を奪い、独立して考える力の育成を妨げている。

真に自信のある政府なら、国民が真実を知ることを恐れる必要はない。真に強い国家なら、絶え間ない宣伝によって自らの正しさを証明する必要もない。国民が物事を比較し、疑問を持ち、自ら考えることを恐れるのは、自信を欠いた権力だけだ。

▶ 続きを読む
関連記事
友達同士なんだから、ちょっと盗み聞きしたくらい、どうってことないだろう? もし本当にそういう話だったなら、どん […]
「臓器提供による安楽死」という衝撃的な提案の背景には、移植医療のために「死の定義」を都合よく書き換えてきた歴史がある。生物学的には生きている人間からの臓器摘出という、医療倫理の暗部と欺瞞を鋭く告発する
中国の輸出急増と貿易黒字拡大を受け、米欧など世界的な反発が強まっている。関税逃れのためのサプライチェーン迂回や見せかけの脱中国化が進む中、過剰生産を世界に押し出す中国の経済モデルへの圧力が本格化している
G20で際立った各国の「対中包囲網」。安価な輸出攻勢や人民元の過小評価に対し、世界が突きつける厳しい視線と協調の課題、そしてかつてのプラザ合意の再来を模索する国際社会の動向を読み解く
孔子が説く「好学」の真意を『論語』学而篇第十四章から読み解く。学ぶことの本来の喜びとは何か。物欲や名利にとらわれず、徳を修め日々自らを正す楽しさを見出すことこそが真の学びであると伝える、深い示唆に富む解説