高水準の移民受け入れ政策を支える根拠は弱体化しつつある
カナダが推進してきた継続的な高水準の移民受け入れ政策を支える知的基盤が、大きな揺らぎを見せている。政策推進派が繰り返し掲げてきた主要な論拠のいくつかについて、その根本的な弱点が次々と明らかになっているためだ。
政治家が「カナダには年間を通じた大量の移民流入が必要だ」と説明する際、最も頻繁に用いる理由の一つが、国内の出生率低下を移民によって補うという主張である。しかし、この論拠の核心的な欠陥が、このほど人口学を専門とする査読付き学術誌『Population Research and Policy Review』に掲載された論文によって浮き彫りになった。
この論文は7月17日に発表され、「Immigrant Fertility in Canada 2001–2021: A Brief Report(2001~2021年のカナダにおける移民の出生率:短報)」という一見平凡な題名が付けられている。しかし実際には、カナダの移民政策をめぐる重要な知見を提示しており、政策立案者に深刻な再検討を迫る内容となっている。
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