2025年7月24日、ワシントンのダークセン上院議員会館で開かれた上院軍事委員会の指名承認公聴会で証言するダリル・コードル海軍大将(Kevin Dietsch/Getty Images)

米海軍 資金投入だけでは造船危機を打開できず

ダリル・コードル米海軍作戦部長は最近、潜水艦を巡る問題について厳しい数字を示した。米国の潜水艦引き渡し数は年間約1.2隻にとどまる一方、最低でも年間2.3隻が必要とされている。

コードル氏が3月、潜水艦産業基盤評議会で述べたように、海軍が配備するのは「何トン分の潜水艦」ではない。完全な戦闘力を備えた艦艇である。

米政府は緊急に対応している。米海軍が5月に公表した造船計画は、2027~31会計年度の計画で潜水艦建造に1249億ドルを投じるなど、造船と海洋産業基盤へ一世代に一度の規模の投資を行うとしている。海軍省は造船所、人材育成、供給業者、先進製造、オートメーション、分散型造船へ投資している。

▶ 続きを読む
関連記事
中間選挙後のトランプ弾劾の可能性をニクソン辞任劇と比較。ベトナム敗退の歴史から台湾侵攻リスクを警告しつつ、レーガン流の強硬路線による抑止シナリオも対比して今後の米中関係と国際秩序の行方を占う
ルビオ米国務長官が中央アジアを訪問し、重要鉱物や投資を軸に米国の関与を強化。中共が進める「一帯一路」への影響と、地域で広がる米中競争を読み解く
中国の貿易黒字は過去最高を更新する見通しだ。しかし、輸出好調の陰では内需との不均衡が深まり、貿易摩擦も激化。金融支援に潜む不良債権リスクや輸出企業の採算悪化など、巨額黒字が抱える三つの代償を読み解く
AI生成があふれる時代、人間の創造性や「本物」の価値はどう変わるのか。ジェボンズのパラドックスから、AI時代の希少性と創作の未来を読み解く
気候訴訟を起こす牧場主らに対し、現代文明と農業を支える石油の恩恵を自覚すべきだと説く論考。人間を地球の害悪とみなす風潮や過度な脱炭素論に異を唱え、環境再生の主体としての農と人の役割を問い直す