2026年9月28日、米国議会上院は法輪功保護法を全会一致で可決した。 写真は米国連邦議会議事堂(Samira Bouaou/The Epoch Times)

米上院が法案可決 中国共産党の臓器収奪への関与者に制裁

米上院は9月28日、「法輪功および強制臓器摘出の被害者保護法案(Falun Gong and Victims of Forced Organ Harvesting Protection Act)」を全会一致で可決した。

同法案は米議会が推進する、法的拘束力を持つ制裁法案で、中国共産党(中共)政府による法輪功学習者やその他の良心の囚人からの生体臓器摘出を抑止し、処罰することを目的としている。

法案は中国国内の強制臓器摘出問題を直接の対象としている。文書では「強制臓器摘出」を、強要、拉致、欺瞞、詐欺、権力の乱用などの手段により、人から1つまたは複数の臓器を摘出することと定義している。

法案はまた、米国務省の2023年版「国際宗教自由報告書」が、法輪功学習者やウイグル人が臓器提供者となることを強いられている問題など、関連する報告に民間団体が引き続き懸念を示していると指摘したことにも言及した。さらに、中共当局は、臓器移植の透明性向上と説明責任を求める外部からの声に対し、完全で信頼でき、独立した検証が可能な回答をいまだに示していないとしている。

この法案の重要な点の1つは、制裁を直接規定していることだ。

法案が正式に法律となった場合、大統領は180日以内に、中国国内での強制臓器摘出について、事情を知りながら直接関与した、または支援したと認定された外国の個人や団体の名簿を議会に提出しなければならない。その後も名簿を更新する必要がある。

名簿に掲載されると、米国内の財産や関連する権益が凍結される可能性があり、取引も禁止される。個人は米国への入国を禁止され、米国の査証を取得できなくなる可能性もある。取得済みの査証も取り消しの対象となる。

法案はさらに、米国務省に対し、法律の発効後1年以内に報告書を提出するよう求めている。中共当局が現在、または過去に組織的な強制臓器摘出を行っていたかどうかを判断すると同時に、臓器の供給源、年間の移植件数、自発的な臓器提供者の人数、移植用臓器を入手するまでに必要な時間を調査する。調査対象には、法輪功学習者などの良心の囚人が明確に含まれている。

関連記事
2026年9月21日、全国の法輪功学習者が京都市内で中国共産党による迫害の停止を求めて行進。天国楽団の演奏に観光客が拍手と声援を送った
第81回国連総会の開幕に合わせ、NYで法輪功学習者が集会を開催。中国国内での長期にわたる迫害の実態や、海外にまで及ぶ国境を越えた弾圧の停止を求め、穏やかな煉功とともに国際社会へ訴えかけた
86歳で22年間年金を受け取れない人、10年間支給を止められ廃品拾いで暮らす81歳、出所後に年金と住まいを失った80代。中国で法輪功学習者の老後保障が失われる事例が相次いでいる。年金停止の法的根拠はどこにあるのか
中国共産党の工作員が、米AI「Claude」を悪用して法輪功学習者やNTD、宗教指導者らを組織的に監視していたことがAnthropicの報告書で判明。AIの安全対策をすり抜け、大量の調査調書を作成していた実態に迫る