サイキックで事件を解決

臨死体験のあと 数字の虜に

2017年10月13日 07時00分

死の淵から甦った後 数字の虜になった

 生と死の狭間にいた時に見る、不思議な光景。光、トンネル、花畑―そのパターンは様々だが、生還した人々は死を恐れなくなり、人生をポジティブに捉えるようになる。また、一部の人は、それまでになかった才能を開花させることもある。

 アメリカに住むピーター・アンソニーさん(Peter Anthony)も臨死体験を経験した一人。彼は80年代後半に結核と腸の病気を患い、症状が悪化して危篤状態に陥った。

 ピーターさんがその時に見たのは、トンネルの先にあるまぶしい光。そこには、鮮やかな色の数字と符号が羅列し、言葉に表せないほど美しい音楽が流れていた。数字の情報すべてを一瞬にして吸収したピーターさんは、その後、数式に興味を持つようになった。

(iStock)

 臨死体験をした時に神と話し、この世に戻ってくることを選択したピーターさん。その時、彼は世界のすべての問題を見下ろし、是非にとらわれず、それらを深く認識できたという。しかし、彼の神秘的な覚醒や感動は、他の人たちに理解されず、彼はしだいに内向的になっていった。当時、臨死体験はまだ、あまり認知されていなかったのだ。

 その一方で、彼には誰の目にも明らかな変化があった。生業(なりわい)としていたアートへの興味が醒め、芸術的才能がしぼんでいった。その代わりに、彼は数字の虜になり、古代の数式や数占いを熱心に学び始めた。

「すべての形象が数式に見えます。数字は、あの世とのコミュニケーションの手段なのです」とピーターさんは話す。

数字をひも解き、事件を解決

 それ以降、ピーターさんは以前のアートの仕事を続けながら、警察の要請を受け、未解決事件の捜査に協力した。最初に彼が任されたのは、殺人事件。事件が起きた時間、場所などいくつかのキーとなる数字をピックアップすると、頭に様々な情報がひらめくという。2007年にテレビ番組で報道されるまで、彼は家族や友人にも告げず、内密に「サイキック(超能力)調査官」として働いていた。

(iStock)

 多くの臨死体験者たちに共通するのは、人生に対して畏敬の念を持つようになること。「感謝と共に一日が始まり、感謝と共に一日を終える。いつも、二度目のチャンスをくれてありがとう、と言っています」とピーターさんは話している。

(郭丹丹)

 

 

 

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