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1月4日、経済協力開発機構(OECD)チーフエコノミストのジャンフィリップ・コティス氏、円上昇のカギはデフレ脱却だとし、現時点で日銀に利上げ提言し難いとの認識示す。写真は日銀本店。昨年8月撮影(2007年 ロイター/oshiyuki Aizawa)

円上昇のカギはデフレ脱却=OECDチーフエコノミスト

 経済協力開発機構(OECD)のチーフエコノミストであるジャンフィリップ・コティス氏は、ロイターとのインタビューで、日本経済のデフレ脱却を確認できるまでは円が上昇する可能性は小さいとの見方を示した。ユーロ/ドルについては、欧州経済の強さを反映しているとの認識を示した。

 コティス氏は、日銀はデフレ脱却がより明確になってから利上げすべきだとし、「完全にデフレが断ち切れたわけではなく、現時点では日銀に短期金利を上げ続けるよう提言するのは難しい」と述べた。

 対ユーロで最安値を更新している円相場について、国内消費が輸出とともに日本経済のけん引役を果たし始めるまで基調の大きな変化は想定しづらい、と指摘。

 「日本自身がまず正常な成長軌道に再び乗ること、すなわちインフレがプラスとなり、家計の消費と輸出のバランスが取れるようにならないと、世界経済のリバランスへの貢献を求めるのは難しい」としたうえで、「現在の円相場は、日本経済がまだ正常化していないという事実を反映している」と述べた。

 ユーロ/ドルについては「問題は、ユーロがユーロ圏と米国の経済情勢の違いを反映しているか、あるいは景気回復の足を引っ張りかねない人為的な側面があるかどうかだ」としたうえで、「今のところ、ユーロが強いのは経済が強いためのようにみられる」と述べた。

[パリ 4日 ロイター]

 (07/01/05 08:09)  





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