【大紀元日本6月3日】畑やちょっとした空き地一面に青いジュータンが現れた時、皆さんは待ちわびた華やかな春を感じませんか?今では日本の春を告げる花とされる外来種オオイヌノフグリ群生です。それから2、3カ月遅れて在来種のイヌノフグリの群生が見られます。

オオイヌフグリ

いぬふぐり 星のまたたく 如くなり(高浜虚子)。これらイヌノフグリ類の別名は「星の瞳」で、花言葉は「誠実」「清浄」。可憐な花は、皆に愛されます。

オオイヌノフグリをはじめ、ブタクサ、キンケイソウやアメリカフウロなどの外来種は在来種や周りの草を押しのける強い繁殖力を持っています。また、在来種でも各種各属はそれぞれ好きな時期、場所があり、それぞれの生育条件によって群落を作ります。

ところが、ウェロニカ属の大きい花のオオイヌノフグリと一緒に、小さい花のイヌノフグリとさらに小さい花のタチイヌノフグリ、白っぽい花のフラサバソウが仲良く育っている場所が庭の片隅にありました。オドリコソウやハコベ、またイヌノフグリと一緒には群生しないホトケノザまでも見られました。数日を共にした生活でしたが、1週間後、そこにオオイヌノフグリ、フラサバソウの姿はありませんでした。イヌノフグリはさらに数週間咲きつづけていました。主張をおさえ、数日間を仲良く一緒に過ごしたようです。

共に咲く(4月)

イヌノフグリの群生(5月)

(文/写真・吉備)