世界の新年 英国―スコットランド (2)

【大紀元日本1月2日】12月31日付けのnews.scotsman.comに、スコットランドの風変わりな伝統という記事があったので、紹介したい。

The Loony Dook (寒中水泳)

1987年から毎年、新年に極寒のフォース川(River Forth)に浸かる催しがある。最初はマイナーな行事だったが、今や数千人の見物客を集めるという。

Redding (大掃除)

英国では一般にspring cleanといって、春に大掃除をするのだが、何とスコットランドは日本と同じで大晦日に大掃除をするそうだ。12時の鐘が鳴る前に家を片付け、新年を清らかに迎える。暖炉の灰は全て取り除かれ、新年に新たに火をくべる。また、薬草ジュニパーを燃やして、邪霊や病が来ないようにするのも儀礼の一つ。

The Burning of the Clavie (たいまつを焚く)

スコットランドのバーグヘッド(Burghead)では、古代スコットランドの風習が今も踏襲されており、正月を1月1日と1月11日に二度迎える。グレゴリアン暦の前のジュリアスシーザーが制定した暦の最初の日が1月11日にあたるとか。樽に足をつけたものに火をつけ、村を練り歩いた後、丘の上の祭壇の遺跡に設置される。最終的に樽も燃え始めると、火のついた木片を村人は家に持ち帰り、新年の暖炉の火種とする。焼けた石炭は村人の手で集められ、家の煙突に入れ、魔除けとする。

Fireball swinging (火の玉を振り回す)

ストーンヘーヴェン(Stonehaven)での大晦日の儀式。針金と新聞と布で作られた玉に火をつけて、頭の上をぐるぐる回しながら行進し、最後に海に投げ入れる。少なくとも1908年まで遡る。由来は明確ではないが、日照を求めるため、浄化の儀式、魔除けとも考えられている。

 The Kirkwall Ba(カークウォール・ボール)

新年の午後1時にキックオフする原始的なサッカー。クリスマスにも行われるようだ。コルクを詰めた皮のボールを用いる。カークウォールの町全体がグラウンドとなり、どこにボールが消えてしまうか分からない状態になってしまう。

昔ながらの伝統を頑に守るスコットランドならではの行事の数々だ。

 

スコットランド恒例の寒中水泳 (Jeff J Mitchell/Getty Images)

(縁)