浙江省汚染問題深刻化、万人暴動相次ぐ
【大紀元日本7月25日】化学工業による汚染が深刻化した浙江省では、長期に亘る住民の抗議に対して、政府側が問題視せず放置したことがきっかけで、7月4日から17日の間、嵊州、新昌において万人にのぼる大規模な暴動が発生。農民は警察の車を横転し、警察に向けて投石、警察側は催涙弾を発射するなどの状況に陥り、暴動は数時間も続いた。
事の発端は京新薬業原料薬廠で起きた爆発事故及び当工場から流出した産業廃棄物による環境汚染問題への不当な対応だった。
ニューヨーク・タイムズ紙は、当製薬工場の廃水が以前から既に住民が使用する水源を汚染していたという村民の情報を報道した。また、同社は今月、死に至る化学物質が充満した容器の爆発事故を起こし、工員が1人死亡。これらの汚染問題を引き起こした京新薬業原料薬廠に対して、村民の代表が健康診断及び工場近辺の住民達に医療保険を提供する賠償を求めた。しかし、工場側の警備員が交渉している村民代表を殴ったことで、村民の不満が一気に爆発し、工場側に対して閉鎖するよう要求した。地元の政府官員は事をうまく治めようと、個々の村民宅を訪ね、当件に対処することを約束した。その後、政府側は安全確認ができたとの理由で工場運転の再開を許可した。この決定に、村民は怒りを抑えることができず、7月17日、再び京新薬業原料薬廠に対して抗議行動を起こした。
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