元中国高官:中共の腐敗を語る

【大紀元日本8月25日】前中国遼寧省瀋陽市公安局副局長・韓広生氏は8月5日、トロントで「九評シンポジウム」に出席し、初の記者会見を行なった。中国政府による人権侵害、中共の腐敗問題、幹部に対する監視などの内部事情を暴露した。中央社が伝えた。

韓氏は記者会見で、公安局で勤務している間、政治犯及び法輪功学習者が電気ショックによる虐待を受けたのを目撃し、「1万5千ボルトの高圧スタンガンを使うこともあった。それも、15歳の女の子であってもこの拷問から逃れることができない。他には、丸三日間寝かさず、強制的に洗脳することも多くあった。また、針を使い太ももにめがけて突き刺すなどの拷問もあった」と証言した。

さらに、法輪功への弾圧の本質について、「中共の一党独裁は、ますます多くの民衆が李洪志氏を追随し共産党に背いていることを許せないからだ」と自らの見解を示した。

中国で大きな社会問題となった官界の腐敗について、「共産党の腐敗は、政府職員が職権の濫用による横領のみならず、地方幹部による治績の粉飾、司法の腐敗も目立っている。中国の政界では、官職を利用して金儲けするのはごく普通のことだ。中国の政界では、「根回しせず、賄賂を使わない者は降格される。根回しをしても、賄賂を使わない者は降格はしないが昇進もせず、現職に留まる。根回しもし、賄賂も使う者は即座に重用される」という言葉が流行っているほどだ」と、腐敗の根深さを語った。

「中共は党内の各級職員、特に上層部職員や高官を信用していない。副局長級以上の幹部の電話を盗聴している。幹部らは勤務先から支給された携帯電話のほか、個人用の電話も別途持っている。また、副部長級以上の幹部のパスポートの所持は認められておらず、海外出張後は、直ちにパスポートを党に預ける」と中共の幹部に対する厳しい統制を暴露した。また、監視することによって幹部らの弱みを掴み、党に従わなければ、弱みに付け込み、その人を窮地に追い込むのだ。元北京市委書記・陳希同(チェン・シー・トン)氏の失脚はその典型的な例だ、と中共の手口を赤裸々に語った。

中国政府のスパイについて、中国政府は海外にスパイネットを張りめぐらしており、一部のスパイは記者を偽って行動していると述べた。

韓氏は2001年9月に公務出張を機に、カナダに到着後、直ちに難民申請をした。今年4月、中共邪悪政権の共犯者という理由で申請がカナダ移民局に却下された。共産党員だった同氏は、7月1日に大紀元脱党ネットで共産党脱退声明を公表し、入党したことを非常に後悔し、共産党の醜い本質を知って我に返ったという。

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