カナダ、中共メディアの国内放送に猛反発

【大紀元日本1月27日】中共政権は最近カナダで9つのチャンネルの放送許可を申請したが、カナダの主流メディアはこの行動を疑問視し、「カナダ社会への共産党文化の宣伝」などとして否定的な意見を寄せており、民間団体や市民個人から進出に反対する嘆願書がカナダ政府関係部門に提出された。

地元紙「ザ・バンクーバー・サン」は、「共産党文化が娯楽番組を装い、そのままカナダ社会に浸透してくる。中共政権がカナダの華人社会を分裂させる最も有効的な手段だ」と指摘し、ネット作家楊天水氏が逮捕勾留されるなどの実例を挙げ、中国大陸の文化はすべて中共に操られ、いまだに言論や報道の自由が厳しく封鎖されている現状を暴露した。最後に同紙は「もし中共政権が、我が国のCTVや、CBC、GOLBALなどのテレビ局を中国で放送することを許可するならば、我々も共産党のメディアを受け入れる」と見解を語った。

また、放送権を審査するカナダ無線テレビと通信委員会(CRTC)には、中共メディアの進出に反対する嘆願書が290通以上届いた。フィリップ・ラオさんは書簡のなかで「中共政権が制御するこの9つのチャンネルは、その悪党の喉であり、永遠に嘘を語り続ける邪悪だ」と鋭く批判した。

カナダの華人団体「平等と団結の会」もカナダ国家放送管理局に嘆願書を進呈し、「9つのチャンネルを製作管理する中国国際電視広播公司は、共産党の政府メディア・CCTVの子会社である。そのためカナダに在住する100万人の華人は、共産党の文化と意図を宣伝するこれらの番組に洗脳されることを憂慮している。これは共産党独裁の国家宣伝機器によるカナダへの侵攻であり、我が国の安全が脅かされ、協調してきた文化が挑発され、華人社会が激しく分裂する恐れがある。自由と民主のカナダを愛する我々は、中共政権のこの申請に反対する」と訴えた。

地元有力紙「ザ・ナショナル・ポスト」は、テロ組織アルカイダの情報を報じ続ける中東のアルジャジーラテレビ局の番組について、カナダ国民の大半が2003年に国内での放送に反対した事例を挙げ、中共政権が製作した番組をカナダ国内で放送させるのは中国共産党の宣伝になると否定的な見方を示した。

                                

(記者・何清心)

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