国連特使、人権委員会に報告書、中国の酷刑問題は深刻
【大紀元日本3月25日】国連特使のマンフレッド・ノーワック氏(オーストリア・法学教授)は、このほど国連人権委員会に中国の酷刑問題の調査報告書を提出した。報告書の中で、中国で酷刑の濫用は非常に深刻であると指摘した。マンフレッド・ノーワック氏は昨年11月21日から12月2日まで、中国を訪れ、中共政権による酷刑濫用の状況を調査した。国連による中国の人権状況と酷刑問題について正式調査したのが今回は初めて。
ノーワック教授は、報告書で、北京を含めて中国全土で酷刑の濫用は非常に深刻だと指摘した。報告書は、十分な証拠から中国の裁判所は、審査する際に強制的な手段で自白を得ていることは証明できるとし、「中国の刑務所では、自供や、罪状の認知と労働教育を非常に重視している。しかしこのような手段を政治犯に使用されていることは非常憂慮されるべき問題である。『反革命団体を組織する』、『反革命の宣伝と煽動』などの罪は1997年にすでに廃止されたにもかかわらず、1997年以前に投獄されていた民主活動家と政権異見者は、いまだに監禁されている」と述べている。
報告書は、中国で酷刑は自白の強要、懲罰、洗脳の方式として使用され、酷刑被害者のための申し立て制度がまったくないとし、「酷刑は中国の労働強制収容所で日常的に使用されており、しかも通常は警察官により実行され、ほとんど管理されていない状況である」と指摘している。
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