鳥インフルエンザウイルス、2つの危険種に変異

【大紀元日本3月30日】最新の研究によると、鳥インフルエンザはすでに2種類の危険ウイルスに変異したという。英国の微生物学者は、近い将来世界各国は厳しい局面にさらされると警告した。

ラジオ自由アジア(RFA)によると、米国の科学者は20日、人類に感染する鳥インフルエンザウイルスはすでに2つの異なる種に変異、早期のベトナム・ウイルスと、2005年以降に変異したインドネシア・ウイルスに分かれていると公表した。

英国の微生物学者パンニトン教授は、ウイルスは生存するために、常に急速に変異の機会を探っていると説明、どのような変異が人類に感染しやすいウイルスを作り出すと判断できないため、非常に憂慮すべき状況であると指摘した。

さらにパンニトン氏教授は、「ウイルスの急速な変異が、ワクチンの研究と開発に、多大な困難をもたらしている。現在、開発中のワクチンは、将来、人類の間で大流行するインフルエンザのウイルスに適応するとは限らない」と明かした。

また、パンニトン教授によると、多くの人は鳥インフルエンザがこのような早いスピードで、西ヨーロッパまでに拡散したことを予想もしておらず、しかも通過する渡り鳥を撲殺すれば、感染拡大を制止できると確信していた。しかし、事実上、鳥インフルエンザウイルスの変異は非常に迅速かつ複雑であることが証明されたという。

「鳥インフルエンザの急速変異は、世界各国の予防対策にとって、強力な挑戦である」と同教授は警鐘を鳴らした。

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