温家宝首相、フィジーを初訪問、中共・台湾外交合戦の一環

【大紀元日本4月7日】中国の温家宝首相は今月初め、フィジーを訪問した。 中国の首相が南太平洋の島国を訪れるのは初めて。報道によると、今回の訪問の目的は、中国と南太平洋諸国の関係を強化するためであるという。同地域には台湾と外交関係を確立している国家が集中しており、中台外交合戦の一環であると専門家はみている。

これまで、南太平洋地域に位置する13カ国のうち、7カ国が中共政権を合法政府として認め、そのほかの6カ国は台湾と外交関係を確立している。今回の温家宝首相による中国首脳陣の初訪問は、台湾寄りの国家に対して明確なメッセージとなった。

香港中文大学の鄭宇碩・教授は、「温家宝による南太平洋地域の訪問は、明らかに台湾を意識している。今後、中国首脳陣は台湾への外交圧力をさらに強め、台湾独立をめざす陳水扁政権に圧力をかけるだろう。台湾と政府往来を保持する中南米とアフリカにおいて、中共政権は同様の外交戦略を講じてきたからだ」との見解を示した。

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