(tada / PIXTA/大紀元編集)

気は優しくて力持ち!金太郎伝説

健やかでたくましい成長を願い、幼い男の子に送られる五月人形。人形のモデルはあの有名な金太郎です。しかし、話の内容に関しては、他の御伽噺と比べて一般的に認知度が低いようです。

箱根町足柄山に伝わる「金太郎伝説」によると、金太郎は平安中期に実在した坂田金時(さかたのきんとき)の幼名で、金太郎のモデルとされています。金太郎は、幼いときから野山を駆け回り、熊と相撲を取ったりして遊ぶ、非常に元気な子供でした。成長した金太郎は、豪傑で器量がよいだけでなく、働き者で、地元でも評判の青年でした。

ある日、金太郎は足柄山を通りかかった当時の有名な武将、源頼光の目に止まり、家来にならないかと言われました。金太郎は人のために働きたいと常日頃考えていたので、非常に喜び、早速家来にしてもらいました。上京後、頼光の家来になった金太郎は、一生懸命に剣術を習い、次々と手柄を立てたことから、頼光の家来の中の四天王の一人と称されるまでになったそうです。

このお話の教訓は、世の男性の出世のコツは、金太郎のような「逞しくて、優しい子」になることだということでしょうか。出世、強健、武勇…親たちは幼い男の子にその願いを込めて、金太郎になぞらえたお人形や、鎧、兜を飾りました。その昔、男性としての生き様が、体力を使って、お家、お上、国を守ることだった時代の名残とも言えます。

翻って、現代男性の出世に必要とされていることは、なんでしょうか。IT、英会話、人脈作り…体力よりも「頭脳」ですね。子供たちは、将来出世できるようにと、幼いころから塾に通い、体力を養う暇もありません。これでは、ストレスが溜まるはず。なぜなら、男の子の「本質」に反する生活をしているのですから。世の男性方、たまには「金太郎」のように、「気は優しくて力持ち」の原点に戻ってみては?きっと、ストレスから解放されることでしょう。

関連記事
 【大紀元日本5月2日】日本には「鶴の恩返し」という物語がある。「鶴の恩返し」は昔ばなしだが、次に紹介する「猿の恩返し」は、中国で最近現実に起こった不思議な出来事である。 2000年7月末、中国重慶市
 【大紀元日本11月5日】唱歌「金太郎」まさかりかついで きんたろうくまにまたがり おうまのけいこはいしどうどう はいどうどうはいしどうどう はいどうどう 神奈川県と静岡県に広がる火山地帯に、足柄山の
4歳のドリュー君は2018年のクリスマスイブに珍しい脳のガンである髄芽腫だと診断されました。それまでドリュー君はずっと頭痛や嘔吐を繰り返していましたが、両親はただの風邪だとしか思っていませんでした。そのため、ガンだと診断されて両親はとてもショックを受けました。ドリュー君の脳にはレモンほどの腫瘍があり、緊急手術をする必要がありました。
明の時代、中国江蘇省常州辺りに父親、義母、兄夫婦と弟の5人の一家が住んでいた。前妻の子ども・呉子恬(ごしてん)は、常に義母から理不尽な扱いを受け、時々苛立ちを感じていた。
イギリスに住む10歳になるラブラドールは、山登りが大好きです。しかし残念なことに1年前に白血病を発症し、とても弱ってしまいました。そこで飼い主は、愛犬を乳母車に乗せて、お気に入りのルートの「最後の冒険」に連れて行くことにしました。