イタリア:ベルルスコーニ首相、正式に辞任

【大紀元日本5月4日】イタリアベルルスコーニ首相(69)は5月2日、最後の内閣会議を行った後、チャンビ大統領(85)に辞表を提出し、新政府が成立するまでに内閣の職務を引き続き執行し、暫定首相を務めることにしたという。

中央社によると、ベルルスコーニ首相は閣議で、閣員に対して過去5年間の協力に感謝の意を述べ、同内閣は、イタリア共和史上最高な政府であったことを示した。ベルルスコーニ首相は、新内閣になる中道左派勢力「連合」のプローディ元首相の今後の立場が非常に難しくなると予言した。

ベルルスコーニ首相は4月9日および10日の総選挙で、わずかな差でプローディ氏に敗れた。4月29日の総選挙で「連合」が推薦した候補者が上下2院議長として選出されてから、ベルルスコーニ首相は辞表を提出せざるを得なかったという。

しかし、ベルルスコーニ首相は、5月18日に任期終了する予定のチャンビ大統領がプローディ氏に対して、内閣の再編任命に強く反対した。理由として、チャンビ大統領は今回の総選挙日を繰り上げた理由と合致しないからであるという。

チャンビ大統領は昨年末、5月18日に大統領の任期が終了することを理由に、総選挙を繰り上げし、新しい大統領より新しい首相を任命するように提案した。しかし、ベルルスコーニ首相は敗北を認めずに、政治混乱が生じたため、プローディ氏はチャンビ大統領に対して、新内閣の任命を求めたが、明確な返答をなかった。チャンビ大統領は依然と後継者の任命が望ましいとの考えを示した。

イタリアの憲法では、大統領の任期は7年で、議会上下両院の合計議員および58人の区域代表が投票し、3分の2を超える票を獲得できれば当選するという。次期大統領選挙は5月11日および12日に開かれ、選挙資格を持つ上院議員322人および下院議員630人を含む合計1010人が投票する。

新しい国会は5月13点xun_ネ降に新大統領の選出を行わなければならないが、プローディ氏はすでに盟友と新内閣の再編を進めているという。

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