「中央軍事委員会による『外交に関わる宗教問題』を解決する会議」の内情

【大紀元日本5月9日】法輪功学習者からの臓器摘出・移植事件について、重要な情報を大紀元に寄稿した3人目の証言者である瀋陽市のある年配の軍医は、最近開かれた中央軍事委員会による秘密会議について、新たな内部情報を大紀元に提供した。会議では、米国において胡錦涛国家主席の発言中に王文怡記者が法輪功迫害に抗議した事件に触れ、宗教団体に対する圧力を更に強化する方針が話し合われたという。

軍医からの情報によると、中国支援部門総務部の担当者は、最近北京で秘密裏に開かれた「中央軍事委員会による『外交に関わる宗教問題』を解決する会議」で決定した事項を中国各地の軍事機構に伝達した。(編集者注:中国軍事委員会のいう宗教問題とは、実質上海外における法輪功の組織を指している)今回の会議の主な要点は三つ。

一、法輪功の情報伝達ルートの封鎖および秘密体制の強化

これは特別軍事勾留管理区(すなわち強制収容所)の情報が大量に漏えいしたことを指している。その目的は強制収容所に関連する情報ルートの封鎖を通し、国際的な圧力を緩和させることにある。会議では特に、胡錦涛国家主席の訪米時、王文怡氏が抗議した事件についての説明があり、情報通信の機密保持が国家安全に対して非常に重要であること、特に特別軍事勾留管理区の問題に関連する情報を国家重要機密情報として扱う重要性について強調し、機密漏えい行為への厳罰処理を再三に強調した。

二、外交に関わる法輪功以外の宗教信者に対しても、法輪功と同等の処罰を実行

今回の会議では初めて、政府の規制を受けない宗教、すなわちプロテスタント、カトリック教、イスラム教、東方正教会などの政府の命令に従わない教徒に対して、法輪功学習者と同等の処罰を実行する決定を下し、ならびに外交に関わる宗教団体に対しても厳しい処罰を科し、未だに頑固に活動を行い、かつ管理に服従しない組織に対して厳罰の制裁を下すことを強調した。

三、外交に関わる活動組織に対する絶滅政策を強化し、法輪功の定義を拡大

また今回の会議では、中国国外における法輪功組織の国際社会における注目度が日増しに高まる中、法輪功を支援する非法輪功関係者をも法輪功学習者とみなして処罰し、法輪功学習者の孤立化させることを強調した。

このような会議は1999年以降、6回行われてきた。ほぼすべての会議では、内部洗浄と外部に対する弾圧の強化が図られ、軍事関係者、医務関係者、武装警官などの組織が取り締まりの対象とされている。

嵐は再び訪れている。私に残された時間はもうほとんどない。このような機密会議の情報を提供する機会もほとんど残されておらず、これが私にとって最後の情報提供となるかもしれない。生きている内に、中国の民主化を見る日が訪れることを心より願う。

瀋陽のある軍医より
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