AFP通信:カナダ法政界関係者、中共による臓器狩りの調査報告を公表

【大紀元日本7月11日】AFP通信は7月6日の報道で、カナダの前閣僚と人権弁護士が調査報告書を公表したことを報じ、報告書の内容は、中共が生きている人の臓器を強制摘出し、移植用に使っているとの調査結論を出し、その大半の被害者は監禁されている法輪功学習者であると伝えた。以下は報道の内容である。

この報告書はデヴィッド・キルゴア(David Kilgour)氏=カナダ外務省前アジア大洋州局長=と国際人権弁護士デヴィット・マタス(David Matas)氏が共同で作成した。両氏は2ヶ月間の調査を実施、中国の病院や、監獄などが本件に関与していると指摘した。

また、報告書は2000年(法輪功への集団鎮圧を開始した翌年)から、中国で41500件あまりの臓器移植の提供源を確認できないと証言した。

両氏は報告書の中で「我々は、法輪功学習者の臓器を強制摘出する行為は過去と現在において、大規模に進行していると確信する」と書き記した。マタス弁護士は記者団に対し、「この行為は、地球上で前代未聞の邪悪な行為」と述べ、中共政権は彼らの現地での調査を拒否したことを明かした。

両氏は、多くの資料は第一線のものではないが、十分な証拠を揃えたと説明した。

マタス弁護士は、「調査上に一定の困難があった。被害者はすでに亡くなり、犯人は自ら罪状を認めるはずもない。犯罪現場は手術室で、手がかりがすべて消されている」と指摘し、「(臓器狩り)これは、中共政権の政策なのか、あるいは官僚腐敗が導いた結果なのかは、把握できていないが、このことが普遍的に進行しているのは確かだ」と述べた。

両氏は国連や、国際人権団体などに対し、さらなる進んだ調査をするよう提議した。また、各国政府に対し、中共の医者が海外で臓器移植技術を習うことを禁止することや、臓器売買を禁止するため、すべての国は立法を強化することなど要請し、中国で進行している「反人類罪」を制止するよう呼びかけた。

キルゴア氏は、カナダ政府や、野党など皆この調査報告に注目していると語った。

両氏によると、彼らは数人の法輪功学習者と(2年間に間、臓器狩りに参加していた)執刀医の前妻(法輪功学習者ではない)に聞き取り調査を行った。

両氏は、専門免許のある翻訳者の協力で、カナダや米国から中共関係者にかけた30通あまりの国際電話の内容を確認した。その中で、これらの中共幹部は3月から5月の間に臓器移植手術を大量に実施すると明言した。

電話の内容は約30軒あまりの病院や、監獄と直接関連しており、そのうち陝西省公安局や、瀋陽市人民解放軍病院の眼科、および北京市陸軍301病院などが含まれている。

6月8日、黒龍江省密山市監獄の中共幹部・李氏(音読み)は、(当監獄で)少なくとも40歳以下の男性法輪功学習者5人の臓器を摘出できると話した。以下は電話内容の一部である。

調査員:そちらで法輪功の(臓器)提供者がいますか。

李氏:ここでは、以前にはいました。

調査員:現在はまだいますか。

李氏:います。

調査員:私たちはそちらで選べますか、あるいはあなた達から直接提供してくれますか。

李氏:我々から提供します。

李氏は後に、価格について、面談で決めると話した。

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