中国の知識人ら、「言論の自由は封殺できない」と当局に公開状

【大紀元日本8月4日】中国と香港の学者が共同で運営するウエブサイト「世紀中国網(www.cc.org.cn)」はこのほど、中共政権に強制閉鎖された。それを受け、北京のフリー作家・劉暁波氏や、「天安門の母」(1989年の「天安門大虐殺」で殺された若者の母親が結成したグループ)・丁子霖氏、「氷点」の元責任編集者・李大同氏、ペンネーム「ステンレスねずみ」のネット評論家・劉荻氏など103人の中国知識人は連名で公開状を発表、世紀中国網の強制閉鎖を非難すると共に、中共政権に対し、国民に言論の自由を還元するよう訴えた。

公開状には、「世紀中国網は自由、独立、民主、寛容、理性の主旨を厳守、中国知識層の代表人物と海外にいる華人の知識人を集結し、中国国内のインターネットサイトにおける国民の言論の範囲を拡張し、国内における政治改革と、国内外の知識人の交流を深めることに独自の貢献を捧げた」と記され、中共政権がこのサイトを強制閉鎖することは、憲法違反だけではなく、言論の自由への圧制であると指摘、「我々は明確かつ強烈な抗議の声を上げざるを得ない」と訴えた。

さらに、世紀中国網が強制閉鎖されることは、「中国の現在の情勢下において、その政治的な効果は、国内のウエブサイトでの最後の知識交流の場を踏み潰したことに相当する。官と民の意思疎通を結ぶ高品質なネットワークのプラットフォームが封じられただけではなく、国内外の華人が共有する交流のルートも閉ざされ、全世界にいる華人の知識人を中華民族から排除してしまい、精神上、中国の知識人を世界から隔離してしまった」と、強制閉鎖の反響が大きいことを伝えた。

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