北朝鮮問題があぶり出した日中韓の国家体質
【大紀元日本8月13日】7月5日の北朝鮮のミサイル発射は、国際社会による北朝鮮非難をこれまで以上に高めることになった。同時に、北朝鮮に対する日中韓3カ国の反応を観察することもでき、それを注視することによって、その国の国家体質がどんなものであるかを見極めることを可能にした。北朝鮮という病んだ国家が、期せずして、ある種のリトマス試験紙のような働きをし、日中韓3国の理念や本質を白日の下にさらけ出すといった役割を果たしたのだ。そこで、今回さらけ出された3国の国家体質といえるものを考察しながら、以下に北朝鮮問題に関する私見を述べてみたい。
病める中国
北朝鮮に対して一番の影響力を持ち、同時に最大の擁護国であるのは中国だということに異論を挟む人はいないだろう。事実、ミサイル発射直後に開かれた国連安全保障理事会では、当初拘束力のないプレス声明の発表のみにとどまることを主張し、日本が中心となって採択に向け提出した北朝鮮制裁決議案に真っ向から対立した。さらに、制裁決議案が採決に持ち込まれた場合には拒否権の発動も辞さないという強い姿勢を示し、北朝鮮擁護の立場を改めて国際社会に明らかにした。
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[東京 11日 ロイター] - 松野博一官房長官は11日の閣議後会見で、北朝鮮による一連の軍事的な行動について、日本や国際社会の平和と安全を脅かすものであり、断じて容認できないと述べた。 防衛省は11日、北朝鮮が2月27日と3月5日に発射したミサイルを米政府と連携して分析したところ、いずれも大陸間弾道ミサイル(ICBM)級だったことが分かったと発表した。当該ミサイルの最大射程での発射試験を行う前に
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