ラフト人権賞:ベトナムの高僧に授与、「民主運動の象徴」と称賛

【大紀元日本9月22日】ノルウェーのソロルフ・ラフト人権財団は21日、本年度ソロルフ・ラフト記念人権賞ベトナムの僧侶ティック・クアン・ド師(77)に授与すると発表した。ロイター通信によると、同師は今年のノーベル平和賞候補に推薦されている。同財団の受賞者からはこれまでに4人が同平和賞を受賞している。

同師は1928年11月27日、ベトナムのタイ・ビン州生まれ。1960年代から反体制派の「ベトナム統一仏教会」の高僧。1975年、共産主義で統一されたベトナムで信教の自由の侵害や同仏教会の財産没収などに抗議し、1977年に5人の僧侶らとともに投獄された。幾度も投獄され25年間を獄舎で過ごす。2001年に「ベトナムの民主要求」計画を推進したことで、サイゴンのタン・ミン・ゼン寺に軟禁され現在に至る。

財団は授賞理由を「ベトナムの共産主義体制に平和的に抗議して30年年間にわたり勇気と不屈の精神を貫き、同国の高まる民主運動の象徴である」としている。

同財団は人権活動家のソロルフ・ラフト教授を記念したもので、同教授が亡くなった1986年に設立された。1987年以来毎年同教授記念人権賞を選出し、同師で二十人目の授与となる。人権賞受賞者のうち、これまでミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさん、東ティモールのホセ・ラモス・ホルタ現首相、韓国の金大中元大統領、イランの女性人権活動家シリン・エバディさんがノーベル平和賞を受賞している。

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