チャングムの漢方医学美容術

【大紀元日本10月1日】韓国ドラマ『チャングムの誓い』の中には、漢方医学の知識がたくさん含まれています。美容術もその一部です。ドラマですから、その内容をすべて鵜呑みにすることはできませんが、医学の原理から見てもかなり参考になるところがあります。ここでそのいくつかの例を分析してみましょう。

1.桑葉の灰を使って顔のニキビを治療する

桑葉(ソウヨウ)は、清熱解毒(炎症を抑える)の効果があり、肺気の流れを改善する効果があります。肺の欝熱によって起こったにきびの治療には適しているでしょう。

2.ヨモギの蒸気を皮膚の保湿に使う

ヨモギの葉は、即ち漢方薬の艾葉(ガイヨウ)です。艾葉は血流の循環を改善し、炎症を抑え、痛みを治める効果があります。皮膚の血流の循環状況がよければ、自然に皮膚の潤いの状況も良くなります。その上、ヨモギの葉には、精油成分がたくさんあるので、水蒸気とともに皮膚に吹き付ければ、一層皮膚の潤い効果を高めるでしょう。

3.茯苓と蜂蜜で色素斑を取る

茯苓(ブクリョウ)は、サルノコシカケ科マツホドの菌核です。現代医学の研究では、茯苓は利尿、抗腫瘍、免疫賦活、抗炎症、性ホルモンの増加、腎障害改善、抗潰瘍、血液凝固抑制、育毛などの効果があります。古い時代の生薬の書物の中に、茯苓が神仙薬であると記されており、その美容の効果も書かれています。これと蜂蜜の滋養効果を合わせれば、その効果がより期待できるでしょう。

4.覆盆子を美白に使う

覆盆子(フクボンシ)は、バラ科 掌葉覆盆子(ゴショイチゴ)の果実です。漢方医学では、覆盆子は腎気を補う薬として、腎虚陽萎、遺精早泄、頻尿、遺尿、咳などの症状の治療に使われています。このような滋養強壮の生薬は、多少なりとも副腎皮質ホルモンのような効果、或いは、副腎皮質の機能を改善する効果があるので、美白効果に多少なりとも期待できるでしょう。

漢方医学の理論から言えば、顔は臓腑機能の状況と精神状況を総合的に反映しているので、本当に美しい顔を保つためには、良好な臓腑機能と良好な精神状態を保つことが、最も重要なことです。外部からの治療は、一時的な効果はあっても、長く保つことはできません。永遠に美しい顔を保つために、心と身体の健康に気をつけましょう。

(甄 立学)