フィリピン・パラワン州知事ら、中国漁民の領海侵犯行為に抗議
【大紀元日本12月30日】香港の漁船がフィリピン・パラワン州の領海を侵犯し、保護指定の海洋生物を密漁したとしてフィリピン海軍に拘束されている案件で、パラワン州の各界指導層は28日、中国漁民の長年に渡る領海侵犯と密漁行為に強く抗議する宣言に署名した。背景には、中国漁民が拿捕されても中国外交部の圧力ですぐに釈放され密漁行為を繰り返している現状があり、フィリピン政府の弱腰外交に批難が高まっている。
中央社によると、12月21日、船員30人を乗せた中国船籍の香港漁船「海運号」が、パラワン州領海を侵犯し密漁した容疑で、フィリピン海軍に拿捕拘束され、船上の活魚1200尾を押収されたが、そのうち300尾は絶滅を危惧されている品種であった。
これに対し、パラワン州の地方政府と各界の指導層が連名で、「中国国民は厚顔無恥にも我が国領海を侵犯し、フィリピンの漁業権と水質資源を盗み取っているだけでなく…中国漁民は密猟しているだけでなく、ツバタハ海洋保護区における絶滅品種である海亀と海洋哺乳生物にも危害を及ぼしている…」と宣言しこれに署名した。
関連記事
急増するサイバー犯罪に対処することを目的として、フィリピン政府と民間部門はサイバー耐性の向上や訓練プログラムといった一連のサイバーセキュリティイニシアチブの実施に乗り出した。
[マニラ 19日 ロイター] - 強力な台風に襲われたフィリピン中部のボホール州で、少なくとも72人が死亡した。アーサー・ヤップ州知事が19日明らかにした。犠牲者数はフィリピン全土で100人を超えている。 ボホール州はロボック川などフィリピンの人気観光地を抱える。ヤップ知事は、現在の死者数は一部の報告に基づいたものにすぎないと述べ、実際はまだ増加する可能性を示唆。フェイスブックのアカウントを通じて
南シナ海で座礁しているフィリピン海軍の老朽軍艦に物資を補給する比民間船舶の作業を妨害した中国は、その後同座礁船の撤去を要求したが、2021年11月下旬、フィリピン国防相は同座礁船を撤去しない意図を表明した。
2021年7月にフィリピンの地理空間分析会社が発表した報告書によると、中国籍の船舶が投棄した海上廃棄物によりフィリピンの環礁と諸島周辺の脆弱な生態系に大きな損害が発生した。
南シナ海や台湾海峡で中国共産党(以下、中共)の脅威がエスカレートしている中、元フィリピン海軍副提督ロンメル・ジュデアン(RAdm. Rommel Jude Ong)氏は、米政府系ボイス・オブ・アメリカ(VOA)とのインタビューで、フィリピン、台湾、日本は防衛面で密接な関係にあると述べ、3カ国が協力して対中国防衛政策を展開することを呼びかけた。